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1学期の課題と反省【反省編】

1学期は,子どもたちも意欲的に学校生活を送るようになりました。でも,まだまだ課題はあります。2学期の改善点として,夏休みの間に意識しておきたいです。

用語の定着が弱い

教科ごとに専門用語があります。「三角形の面積の公式」とか「歴史人物とその偉業」とか。その定着が低かった。中でも低かったのが「比の値を求める」と「比を簡単にする」がごちゃごちゃになっていたこと。どうしてだろう。

いろいろ考えたけど,やっぱり「復習の機会が少なかったこと」に尽きると思います。宿題でしっかり「けテぶれ」を回していた子は,自分で練習したりノートにまとめたりして,きちんと身につけていました。

「完全に子どもに任せる」を謳う一方で「放任」になってしたところがあったように思います。「きちんとやっていないのは,自己責任だ」と。そうすると,自分で学習することに支援のいる子はうまく学習できないから。

さっきの「比の値」と「比を簡単にする」なんて,プリントを渡して「これやってきてね」って言えばよかっただけ。でも,それをすると子どもたちが自分で学ぶ力が伸びないんだよなあ。

だから,2学期はハイブリッド学習システムを。

教科書とドリルとノートだけで学べる子もいれば,与えられたものからでしか学べない子もいるのが事実。それを一律「けテぶれ」だけに当てはめるのも窮屈な話です。

「宿題サークル」を使ったりプリント集を教室に置いておいて,必要だったら印刷する。自分で選べる宿題をしてきちんと復習させたいです。

漢字の定着が弱い

用語の定着と同じだけど,漢字も定着が弱かった。理由はほぼ同じ。土居正博先生の『漢字指導法』を読み直して,もう一度システムを見直していきたいです。(これは,本当におすすめ本!!)

声を出して明るく生活する

全ての声の質を明るくしていきたいと考えています。暗い声の集団の中での生活は,誰もテンションが上がらないですよね。

別にテンションをめちゃくちゃ上げて生活したいわけではないのですが,爽やかな空気の中で生活をしていきたいものです。

そんな空気をつくるためにはあいさつや返事,発表の声が明るくないといけないと思っています。大きくなくてもいいから,明るく。

音楽の教科書に「歌うときは眉間と鼻の付け根のあたりから声を出そう」みたいなことが書いてありました。なるほど,と。

明るい声の出し方を知っておくことって,これからの生活に必要だと思います。誰かに会ったときに,明るいあいさつがいいか暗いあいさつがいいかって,明るいがいいに決まっています。

ここまで書いて,ふと気づいたことが。それは,子どもたちに「明るい声の必要感がない」ということ。「必要感」のない実践は,全部教師の自己満です。

「スマホで録音して自分たちの声の様子を聴いてみる」「暗い声の空気を体感する」「仕事術や自己啓発本の内容を紹介する」とかどうかな。ただ「明るい声で過ごそう」なら,誰でもできるしね。

あとは「首を振って返事をすること」をやめさせたい。これは,やめさせる。誰かから投げかけられたことに対して,声で反応する。そういう癖は大切だと思うんです。

だから普段から「ハイ」ってどんどん言わせるようにしないといけない。これは,強制力をもって行う。なぜなら,今の学校に文化として声で反応することが根付いていないから。これは,耕して種まきしておきたいことです。

まとめ

主体的に行動するなど子どもたちに任せることで伸びてきた部分と,勉強の定着や声の反応など子どもたちだけでは伸びきれない部分がはっきりした1学期でした。

改めて,教室は教師と子どもたちの空間なんだと実感します。あくまでも子どもたちを主人公としながらも,どうやって伸びていくためのフォローをするのか。そんな事を考えたいです。

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