言葉がゆきすぎるので  詩集「今日の小鉢」より NO.06

言葉がゆきすぎるので
悔しくなって叫んだ

静かな歌が好きだとしても
その状態は
あからさまに
受け入れられるようなものではない

どことなく
懐かしい風景も

もうなにもかも
複雑に絡み合って
どうにも
治し方がわからない

できれば
このまま眠っていたい
だけれど
興奮は
次の扉を叩き
言葉を生み出す

悔しさや
悲しさや
おっかなさを引きずったまま

僕は次の言葉を考えている


ありがとうございます。