MATAプロが教えるマーケティングリサーチとデータ分析の基本

著書:中野 崇

こんにちはシステム開発会社でWebディレクターをしているmugicokeといいます。
日々Webやマーケティングの勉強をしておりますが(いるつもり)、今回は先日会社近くの書店で購入した、マーケティングリサーチに関する書籍の書評を掲載させて頂きます。

自分の現在の仕事

自分はEC畑の仕事を15年以上携わってきました。
その中でGAを用いた定量データに基づくPDCAは行っていたのですが、アンケートや、定性データとなるインタビューなどを行ったことがなく、常に『どうやるのが良いいやり方だろう・・・?』とモヤっとしていました。
そんな時、某Tsutayaでこの書籍を発見しました。

本書の概要

で、本誌、基本にあるのが『マーケティングリサーチ』なので、マーケティングの考えやフレームワークも交えていたり、競合調査や自社の取り扱い商材の市場調査などを確認できる統計情報サイトの紹介もありと、参考になる内容が盛り込まれています。

また、求めていたインターネットリサーチや、インタビュー調査のやり方、及びそれらを用いる際の仮設志向の大切さ、そしてそれらデータの分析と解釈、それらをまとめたドキュメント化とアクション方法も掲載してあるので、これを読めば大筋の流れは理解できるかと思います。

あえて不満を言えば

まずまず参考になる本書なのですが、不満がないわけではありません。
本書を読むことで、『マーケティングリサーチ』に関する大筋の内容は把握できます。
序盤のフレームワーク活用や、市場調査などを確認できる統計情報サイト紹介を盛り込んだデスクリサーチ内容まではかなり引き込ませてくれました。

ただ、その後のインタビュー方法やデータ活用による分析&ドキュメント&アクションの内容は『まあそうだよね』的な内容なんです。
勉強にはなりますが、もう少し深い内容と言うか、唸らせてくれる内容が欲しいところでした。

でも考えてみたら本書は「初心者向け」なんだよな

ただ、本書の序章でこう書かれていたことを思い出しました。

『本書では、文系出身のどちらかと言えば数字が苦手な方や、主たる業務がリサーチやデータ分析ではないものの最近リサーチデータやデータを使った報告やプレゼンの機会が増えてきた・・・というビジネスパーソン向けに、「とりあえずこれだけ押さえておけば大丈夫」と言う、リサーチデータ分析のポイントをシンプルにお伝えしたいと思います。』

確かにその意図通りの内容でした。

自分はちょっと多くを求め過ぎました。

著者も述べているようマーケやリサーチの初心者にはオススメです。
内容はスッと入ってきましたし、読むの時間もさほど掛かりません。
ただそういう著書なので、知見のある人にはあまりお勧めできません。
なので本書は『基本的な事を簡単に学ぶためのもの』と言う事を理解した上で読むと良いと思います。

マーケとはなんぞや?リサーチ方法は?と言う人。
ちょっと勉強しているけどあんまり自信がない(自分もここに近いかも)。
こんな人達にはオススメです。







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