2023/01/10 雑記
母親の聞いていた曲の歌詞が、何と言っているのか分からなかった。当時乗っていた小さな白い車の中で延々と流れていたいくつかの音楽。メロディーと声は曖昧な感じにほどけ、ひとつの水の流れのようになって、私の記憶に染み込むように残っている。そう、歌詞が分からない。それに加えて、曲の名前すら知らない。当時の私は幼すぎてそれらに関心を向けていなかったのだ。聞きそびれてしまった。あの曲たちを、ただ流れ続ける母親の好きな音として、あるいは車内の酸素、それか車窓の向こうの景色と同じくらい、ある