見出し画像

◆◆火事当日に結成された最強の援護チーム。すぐに動いて寄り添うという事◆◆

火事の当日19時過ぎ、急遽結成されたムガルカフェ援護チームの仲間と一ヶ所に集まって、緊急ミーティングが開かれることになった。

大切に作り上げてきたムガルカフェのお店が激しい火災と消火活動によって絶望的に壊れていく様子を目の当たりにしながら、とにかく、カーンくんやシェフさん達の心を折るまいという思いで咄嗟に発信した私からのメッセージを受けて、すぐに具体的な提案を出して動けそうな仲間に呼びかけて、あっという間にムガルカフェ援護チームを結成してくれた画家の「鈴木掌」さん、その援護チームにすぐに参加してくださった「コウユウ」さん。

また別に、同じ日の朝Twitterからムガルカフェの建物が火事だという情報を見つけるなりすぐに連絡をくださって、家族の顔を見に行きますと言ってくださった「青木真也」さん。

火事現場からずっと一緒にいてカーンファミリーのみんなに寄り添ってくれている仲間「鳥山よしき」さん。

そして、ムガルカフェにとっても実はすごく力になってくれている大切な仲間、Ankurの店長「香織」さん。Ankurというのは、カーンくんの妻である私がオーナーを務める、一風変わった大真面目なエステサロンなのだけど、私が「Ankurのエステティシャン」「ムガルカフェの奥さん」「絵を描く人、モノを作る人」「子育てママ」の役割を果たす上で、それはそれは柔軟に理解と協力をしてくれながら、身体のケアに関して絶対的に信頼のおける技術を持った素晴らしい人。

そんなメンバーとカーンファミリーが、火事直後に集まって何を話したか。

みんな、それぞれの分野で一流の道を歩む人達が「今後の見通しを立てるために具体的な提案」を持って集まったわけなのだから、気を引き締めてどんどんビシバシ、前へ前へと進む話が始まったかというと、そうではなかった。

もちろん、ミーティングが終わる頃には、カーンくんがこれからどうしたいかという気持ちを1番大切な軸にして、それを実現するには今のところどんな手段がありそうか、何が出来るか、などロジカルに見通しを立てる話へと繋がっていったけれど、それぞれが椅子に座って、まずは顔を見合わせた時に全員から感じた事は、「大丈夫、一緒にいるぞ」という家族愛そのものだった。

火事が起こる前にもよく見ていた顔ぶれが変わらず目の前にあって「大変だったね。でも、大丈夫だよ」と寄り添ってくれる。心や身体を気遣ってくれる。

それが、どれだけの力になるか。

普段から私は楽観的というか、「起きてしまったことはもうどう足掻いてもしょうがないのだから、ここからどんな方法で目の前の状況を良い方向へと変えていくか考える」という思考回路を持ち合わせている方だとは思うのだけど、火事の事は余りに大きな衝撃だったから、彼らがいなければ、しばらく地面に突っ伏して泣いてしまっていたかもしれない。カタチあるものだから、壊れる時には壊れる。それは分かってはいるけれど、大切に作ってきたムガルカフェが目の前で壊れていくのを見ている瞬間は、やっぱり辛かった。

ミーティングが始まると、アリーシャは以前からそうしていたように、青木真也さんの脚によじ登ってちょこん、と座りyoutubeでアンパンマンを観せていただいていた。青木さんも、当たり前のようにアリーシャを膝に乗せて、みんなの話を注意深く聞き時折意見を出してくれながらも、アリーシャの小さな手をよしよししたり、大切そうに守ってくださっていた。

その様子をまた、ニコニコ見守るコウユウさん。あみまと話し相手になってくれる香織さん。

大きな試練を超えていかなくてはいけない子育て中の親にとって、子ども達の事を家族のように大切に想ってくれる存在がいる事、子ども達自身が安心して気持ちを許す存在がいてくれる事、これがいかに大切なことなのかもまた、噛み締めた。

ありがとう。改めて、この子たちはみんなに育てていただいている。そんな気持ちになった。

気がつけばもう夜の9時。火事の当日にみんなで話した内容は、こんな風にまとまった。

●現況●
現場にはまだ入れないのでどの程度の被害なのかは不明(利用できるものがあるのか否か)。
現場検証は1〜2日後。

罹災証明取得・保険金請求などの作業が必要。

●短期的計画●

現在の料理人二人は「リリース」して他の現場で働いてもらう(将来の復帰をお願いしつつ)。

⇒スキルが高いので他の職場はすぐに見つかる可能性が高い。

●移動店舗的な営業はとりあえず考えない。

特別なイベントの場合は別(1・26のイベント案。以下参照)

●財政的・人的援助に繋がるような活動(私のnoteで現状方向での継続的な情報発信、その後必要があればクラウドファンディングなどに挑戦)

●中長期的計画●

(中長期だが今すぐ取り組まなければならないこと):
駒込近辺で物件を探す(家族やシェフさん達の生活基盤があるエリア)。

すでに複数の不動産屋からお声がけあり、ひとつひとつ再建場所になる物件を探す。

これを機に、カーンくんが現時点で本当にやりたい「理想のレストラン」をもう一度想像(妄想)してみる。

⇒どのくらいのお金が全体でかかるのかを算出すること。ここでの金額を基に足りない部分をクラウドファンディング等を行う。

●ムガルカフェ復興支援イベント決定

1・26(日)17:00~21:00
Color Bebopにて。

19:00~21:00は、
●ムガルカフェの状況報告・将来への展望」(カーンファミリーがお伝え)

●ライブペインティング&演奏(鈴木掌&コウユウ)

収益はムガルカフェに全額提供。

...すごい。火事当日に、復興イベントまで決まった。

次は、消防の許可が降りて、火事現場に入る話。

余談だけど、この夜、ミーティングをしたリョーザンパークのオーナーの竹沢徳剛さんのご両親にもお会いできたのだけれど、お父様の胸筋もお母様の背筋もすごくて、改めてマッスルファミリーなのだなぁと感心した。

竹沢さんのお母様が「今日は、あまりのことでアドレナリンが出ているけれど、明日になると震えが来たりするわよ。身体にだけ、気をつけてね。なにかあったら、いつでも言ってね」と声をかけてくださったのが忘れられない。長い長い一日の終わりは、今日あった嵐みたいな出来事と、竹沢さんのお母様の言葉を思い出しながら、まだまだメッセージが届き続ける携帯電話を伏せて、眠りにつくことにした。

...余談が多い。余談が好きだ。むしろ余談がメインになりがち。

帰り道のひと笑い。

続きます。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
ムガルカフェのカーンファミリー

最高に美味しいビリヤニと温かい笑顔が集まるムガルカフェをもう一度作ります。応援よろしくお願いいたします!

ありがとうございます!「スキ」パワーいただきました!
27
東京都豊島区駒込の地域密着型のインド料理屋「ムガルカフェ」のオーナーです。2020年1月14日に発生した火災によりお店の営業ができなくなりました。名物のビリヤニをまた提供していけるまでの復興の過程をここに記録していきたいと思います。