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ラブタームーラの魔法昆虫

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#冒険

21.星降り湖で(最終回)

 タンポポ団一同は一旦家に戻り、夜が訪れるのを待った。
 ふだんは夜の外出など許されない小学2年の子ども達だったが、博物館の館長が一緒だと聞かされ、二つ返事で許可がもらえた。
 雲1つない、明るい満月の夜だった。そろって博物館へと赴き、光アゲハの入ったカゴを持つ館長と合流する。
 虫カゴは、まるでランタンのようにキラキラと明るく輝いていた。これなら、夜の森を十分に照らしてくれるだろう。もちろん、帰

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20.最後の魔法昆虫

 金曜日、美奈子が学校から帰るなり、館長から電話があった。
「美奈子君、わかったぞ、シャリオン・レリアリウム・クレイアンティス・パナハヒュウム・マニールキラ・スタムミア・トゥーレリア・フォルディラクスの正体が!」
「ええっ、どんな怪物なんですか?」
「怪物? とんでもない。シャリオン・レリアリウム・クレイアンティス・パナハヒュウム・マニールキラ・スタムミア・トゥーレリア・フォルディラクスはまったく

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14.和久の憂うつ

 そもそも魔法昆虫を捕まえるために結成したタンポポ団だった。このところ、そのことも忘れかけ、半ば探検隊として活動することが多い。

「今日は『岩神様の洞窟に入ってみようか」浩が言い出した。
「えー、バチが当たるよう」そう弱音を吐くのは和久である。タンポポ団の中で一番の臆病者で、いつもしんがりを務めていた。
「ばかね、神様なんいるわけないじゃん」美奈子はばかにしたようにいい下す。
「そうですよ、和久

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6.町外れの魔女

 久しぶりに倉又館長に呼ばれ、美奈子、浩、元之、和久、そして緑の5人は、博物館を訪れた。
 一同は応接間に通され、ケーキと紅茶を出される。
「館長、魔法昆虫のことで何かわかったんですか?」開口一番、美奈子が尋ねた。
「いやあ、そのことだがね」館長は紅茶をすすった。「相変わらず、マユに書かれた文字のことはわかっておらん」
「じゃあ、なぜわたし達を呼んだんです?」元之は首を傾げる。
「うむ、実はな、有

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