見出し画像

不登校 〜6年② 初登校 修学旅行〜


①の続き

9月の終わりに修学旅行がある。息子は全く行く気がないけど、担任はできれば一緒に行きたいと思っていた。この頃、学校の友達とも時々遊んでいたので「クラスのみんなに手紙を書いてもらおうと思っています」と。私としては、行く気がない息子に対してみんなに手紙を書いてもらうなんて申し訳ない気持ちだった。でも「みんなが考えるキッカケになれば良いと思ってます」と言われ、確かにクラスの子がずっと学校へ来ていないことはいろいろな意味で考えても良いことかもしれないと思った。息子に一応聞くと「いいんじゃない」とまんざらでもない。

***

『適応指導教室』の見学に一緒に行ったものの、通うとなると面接が必要という。息子は「それならなんで見学に行った日に面接しないんだ!また行かなければいけないの?!」と怒り出す。詳しい話をするには仕方ないと思うし、これから通うとなれば何度も行く場所。そんなに言わなくても・・と思っていた。やっぱり、面接の日は「行かない!」と拒絶した。仕方がなく私だけがまず面接を受けることになった。

そこでいわれた。

担任の先生に会えていることだってすごい、頑張っている。今日来れないのはある意味、自分を出してきた「僕はきついんだ。頑張っているんだ。認めてくれ」って。学校に行かない生活を認めて欲しいのではない。学校に行くことが苦しい。その状況をわかって欲しいのだ。できるところはすごいねーですぎて、できないことへ目がいきすぎているのかもしれない。もっとできることを褒めることが必要。できるのが当たり前ではない。両親に認められたい。そんな話をされた。

学校に行ってないことを認めているのにこれでもダメなの?認めるって難しい・・・そんな気持ちでいた。

***

学校の子がこない公園で遊び始めてると、少しずつ他の子もきて5、6人で遊ぶようになっていた。その子たちは息子が学校に来ないことについてあまり言わないようだった。

ただ、この頃から息子の生活に変化があった。

勉強をほとんどしないで遊びに行き帰ってきてゲームばかり・・・今までが良い子すぎたのかもしれないが一体何をやってるの?という気持ちが私の中に出てきていた。

夏休みになり、遊びまくり、勉強も全くしない

「だってやりたくないんだもん。やる気がしない」

ムカ!!

「何やってるの?学校行ってないんだからやらなきゃダメでしょ!!」そして、またここから押さえ込んでいた気持ちが爆発してしまい、長々と説教のような言葉を浴びせ、怒りをぶつけてしまった・・・そして自己嫌悪。全然成長できてない。一体何やってるの私・・・

落ち着こうと思い本を読んだ

子供を褒めなさい。本当に褒めるところがないのは良いところを見つけるのが苦手なのだ。ママの悪い癖を直した方が良い。究極、「元気で生きているだけでいい」と思ってみないか?お母さんの目が厳しすぎる。ハードルが高すぎる。期待度を上げるのをやめて、その子の良い面にフォーカスしましょう。幼い頃からダメ出しばかりされていたら自己肯定感が低くなってしまう

まだまだ厳しい自分がいる・・・

***

夏休みが明けて、学校に行くそぶりを見せたものの、行かない。

でも今までは行こうともしていなかったのに・・少し気持ちが揺れ出している?

先生が修学旅行前にクラスのみんなからの手紙を持ってきてくれた。100%行かないと言っていた息子。無理でしょう。

と思っていたのに、急に「明日行くから。友達と待ち合わせしたいからメールして」と言い出す。これにはびっくり!!

(説明会にも行ってないし、何も用意していなかったのでちょっと大変だった。もう少し前に言ってくれたら良いのに、と思う気持ちもあったがきっと急に『行こう』と思えたのかもしれない。それなら応援しよう)

そして、当日本当に修学旅行に行ってしまった。

6年生になって初めての登校日が修学旅行。すごい!!

仲良くしてくれていた友達のおかげだろうな。

やっと6年生になれた。そんな気持ちだった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?