見出し画像

不登校 〜6年生③ 登校 そして再び不登校〜

②の続き

修学旅行から無事帰ってきた。「どうだった?」と聞いても「別に、そんな楽しくなかった」という。それは本心なのかわからない、いつもの息子の答え方。

でも「月曜日から学校に行こう」と言い出した。

びっくりと同時にちょっと心がざわざわした。休んでいた間に人と接するのが上手くなったわけでもない。(公園であっていた友達とはうまくやっていたと思うけど、うまくいかない子たちがクラスにいるようだった)

力加減をうまくする、無理せずに楽な方法を学んだわけでもない。何も変わっていないのに、また学校に行くのを始めても結局また頑張りすぎて疲れ果ててしまう、ということになってしまうのではないか?そしてまたずっと休むことになってしまうのではないか?と言う気持ちがあった。(なんて心配症な私)

カウンセラーに相談すると『いろいろ経験、体験させるのが必要。こうすれば楽に過ごせる、とか自分なりに学んでいくしかない。意思に任せればいい。「行きたい」といえば行かせて「今日は行かない」と言えば「家で過ごすのもいいかもね」辛そうにしていて「どうしよう」と言ってきたら「1日休んでまたいくということをしても良いと思うし大丈夫」と教えてあげる。前もって先に、こう言う選択がありますよ。と言うのではなく、困っていたときには手を差し伸べてあげる。後ろからフォローするだけにする。大人になっていく準備が必要。』と言われた。

5年生の時は息子の希望を聞いて「この授業は受けれそうだから行こう」「ダメだったら遅刻して行こう」と全て先回りして息子を引っ張っていた気がする。だから、『行かされている』『(行けって言うから)行ってやっている』という感じが強かった。それでは息子は成長できない。私も息子を認めてあげていないということかもしれない。

***

月曜日から学校へ行き始めた。

遅刻する日もある。行かない日もある。5年生の時と明らかに違うのは全て息子に任せたこと。「今から行く」と言えば一緒に学校へいく。(親がついて行かなければいけないので)「今日は休む」と言えば「学校に連絡しておく」と言っていた。息子が「今日行った方が良いかな?行こうかなー」と自問自答して決めていた。

学校に用事で行ったときに、たまたま先生にあった。(息子が行けるようになってからはそんなにきちんと話はしていなかった)「なんで、〇〇くんは遅刻してくるんでしょうね?」と言われ・・「まだ生活リズムが直っていなくて・・・」と言っておいたが、はっきり言ってショックだった。半年間いけなかった子が行き始めているのに、その言葉?って。先生・・・そして旦那も全く同じことを言った。なんでそんなに求めるの?こんなに頑張ってるのに・・・

3週間ほどして先生から電話があった。「欲が出てしまってダメですね。今、すごく頑張っていると思うのに。今の感じで良いと思って見守ってくれてる、とわかってるから自分から「学校へ行く」と言うようになってるんでしょうね。ありがとうございます」と言われる。あー先生はやっぱり先生だ。この前のもやもやした気持ちが一気に晴れた。この言葉だけで、本当に救われる。

***

「明日嫌だなー行きたくないなー。スピーチしないといけないし」と言っていた。「そうか、そういうの嫌だね。とりあえず早く寝ようか。」としか言わなかった。次の日、朝から学校へ行った。頑張ってるなーってなんか胸が熱くなった。

勉強の方でも変化があった。仲良くしている友達の影響か、「冬季講習を受けたい!」と。びっくり。なんていい方向に向かっているのだろうか。

ただ、先生の話では学校で他の子と揉めたり、友達関係でうまくいってないこともあるようだった。

冬休みが終わり、始業式から3日目。「友達と揉めたようで・・」と先生から電話。その後、息子は学校へ行くことはなくなってしまった。ただ、冬季講習後も塾に通い続けていたので週に2回、友達とは会っていた。

もう息子の自由にさせた。行けないのなら仕方ない。自分のやれることをやれば良い。

そして卒業式を迎えてしまった


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?