伊太郎の小説講座?

オルカパブリッシングの兼藤伊太郎です。

総合カルチャー誌「無駄」および、そのフリーペーパー版の「MD」の編集、コラム、小説の執筆、写真、イラストを担当しています。ほぼ全部ですが、全部中途半端にしかできないから全部やっているのです。まあ、「無駄」も「MD」も同人誌ですが。

オルカパブリッシングについて、「無駄」について、そして、ぼく自身について、ちょっとずつ書いていこうと思います。

まずはぼく自身について少し。

ぼくはあれやこれややっていますが、ぼくにとって一番好きなのは小説を書くことです。

とはいえ、上手くはないのですが。

mixi(懐かしいひびき!)で、『ロックンロールと素晴らしき世界』と題した小説もどきを、2005年から2015年までの10年間、ほぼ毎日更新で書いていました。

『ロックンロールと素晴らしき世界』は、最終的にはショートストーリーの見出しをあいうえお順に並べた、辞書のような書物として構想していました(結局、実現はしてませんけど)。一日400字詰め原稿用紙にして1枚から5枚程度、分量についても、質についてもかなり調子の波はありましたが、とにかく更新するということを決め、続けたわけです。3000話以上のショートストーリーを書きました。

もちろん、それだけ書けば、それなりにコツのようなものも掴めてきたようには思います。

以下では、ぼくが感じたコツを少々。あまりに当たり前で、あんまり参考にならないかもしれないけど。

アイデアは出し惜しみしない

アイデアが出てこないのは、それまでに思いついた、ボツっぽいアイデアが頭の中に詰まっているからだと思います。とにかく、駄作でもいいから作ってしまう。駄作なら駄作でいいからアウトプットすると、スッキリして次のアイデアが浮かんでくるように思います。

メモは取らない

アイデアは日常つねに探し求めます。誰かのひと言や、ちょっとしたニュース、本の一節から、ひらめきを探します。で、パッとひらめいた時には一文か二文冒頭を考えたら、あとはそのまま。メモは取りません。メモらなければ忘れるくらいのアイデアなら忘れた方がいい、とぼくは思います。

物語っぽくしない

会話文部分では気を付けています。これは単に好みです。物語はウソなので、ウソっぽさは排除しつつ、ウソをウソとして書く。地の文は語りとしての面白さを目指します。それは「ウソ」としての面白さです。バランスを取るように、会話文はなるべく「ぽく」しないように心がけています。

とりあえず、今回はここまで。また思いついたら書きまーす。

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