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展覧会の延期や中止に思うこと

こんにちは。

3月初めくらいから、展覧会が延期になったり中止になることが増えてきましたね。気づけば今や日本中の美術館やギャラリーが閉館・閉郎しています。沢山の作品と人が賑わう美術館も、作家さんとじっくりお話しできるギャラリーも、立ち入ることができません。とても寂しく、そろそろ新しい展覧会が見たいなぁとウズウズしてしまいます。

発表する側に立っても、機会はぐんと減ってしまいました。
2月の後半から3月の初めにかけての個展では、コロナウイルスの話題が広まりつつあるものの、ギャラリーの方のご協力あって無事に最終日まで開催しきることができました。
ですがその後の3月の半ばに行われる予定だった作品展と、東京でのアートフェアは中止になってしまいました。その時は信じられないような気持ちでした。
5月に予定されていた展示も延期になり、今後は今までのような展覧会やイベントができる日がいつ戻ってくるのか、予想がつきません。早く事態が収束してくれることを祈るばかりです。

改めて、自分の作品は展示する場所を提供してくださっているギャラリーや美術館があってこそ成り立つものだったなあと、実感し感謝しています。


特にわたしの作品はやきものなのに編み物のようなヘンテコな見た目をしています。直接目で見て鑑賞してもらえたら嬉しいと思い制作しています。
色や形も、空間の中でどんな置き方をするかどんな風に見えるかなど考える時間は楽しいです。
場所があって、不特定多数の人が訪れて、作品を見てくれて共有してくれる空間を前提に思い浮かべながら作品をつくっています。

今まで見てきた展覧会の感動、あの空間あの作品、そこでの会話や帰り道、次の展覧会のDMを持ち帰るワクワクも、沢山の人たちの工夫と努力があってつくられていたことを思い出し、それをやむを得ず中止を決断しなければならなかった気持ちを想像すると心が痛みます。


美術だけでなく音楽もスポーツも、お料理もお酒もそのほかも、沢山の人が作り上げてきたもの=場所が、尊いものであると実感します。どれだけ救われていたのかわかりません。


ですが今の状況で不特定多数の人が訪れる場所を開くことはできません。
作品を発表する場所がなくなった今、わたしにできることはなんだろうとモヤモヤ考えています。

外出の自粛が続いて、2つのことが注目されるようになりました。


1つはオンラインです。実際サービスはどんどん発展して普及して、私たちの生活を補ってくれます。場所に代わり体験が得られる、新しい媒体が生み出されていくのだと思います。


2つめはお家時間です。お家は数少ない、体験の場所になっています。お家時間が増えている人が多い今、お家の中での新しい楽しみかたが見直され発見されています。

オンラインでできることといえば、SNSでの発信やオンライン上での作品の販売だと思います。
SNSではinstagramで制作風景をライブ配信してみたり、noteで記事を書いてみたりしています。ライブ配信では、配信を見ながら一緒に粘土を触ってみたというご家族もいらっしゃって、とても嬉しい体験になりました。


オンライン上での販売は、ギャラリーやイベント企画の方が色々と工夫してくださり、オンライン上でも作品を販売する場を提供してくださっています。とても有り難いです。
ですが現時点でオンライン上での作品は画像でしかありません。
今まで直に見てもらうために制作していた作品を、オンライン上に展示(?)してそのまま販売するのはなんとなく違うような気もしています。自分の制作の目的と少しズレを感じます。
それなら、オンラインで楽しめる、新しい作品を考えてみようと思い、これはまだ考え中です。

お家時間は、過ごし方や場所の作り方は人それぞれ違いますが、そこに向けてなにかできることがあるような気がしています。
わたしが制作に用いている陶芸は、人の生活に寄り添うのが得意です。
誰かのお家時間にスッと寄り添えるものをつくりたいというのが今の気持ちです。
これについては考えがあり、現在制作中です。
お家時間を楽しめる作品を、オンラインで販売するのはできそうです。
野菜や果物のように、産地直送でお家に届くという感じでしょうか。


とはいえ、やはり生身でしか得られない体験があると思います。
これまで自分の目で見て肌で感じることについて考えてきたし、これからもそうありたいと思っています。陶芸は視覚だけでなく触覚も大きな要素だからかもしれません。
この価値観はこの先希少で古いものとなってしまうかもしれませんが、自分の制作の中心にずっとあるものだ思います。

これからも場所を提供してくださる美術館・ギャラリーの皆様に敬意を示しつつ、今できることをやりつつ、予定をいただいている展覧会のために、制作に励みたいです。


最後まで読んでくださりありがとうございました。
くれぐれもお体に気をつけてお過ごしください。

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コメント (1)
こんにちは。
記事を拝見し「自分の制作の目的と少しズレを感じます。」という一文にとても共感しました。
時間が生まれることは、考える機会になると思います。
mitsuhotsuriさんのこれから益々のご活躍をお祈りしております。
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