翻訳コーディネーターのぶっちゃけ話
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翻訳コーディネーターのぶっちゃけ話

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【翻訳コーディネーターのつぶやき】
 
こんにちは、MTSコーディネーターの島本です。
今回は少々ぶっちゃけた話です。
 
コーディネーターが「今後もう、(依頼し)ないかなぁ…」と思う翻訳者さんの話です。
(翻訳の品質はとりあえず置いておきます)
 
まず、誤解のないように。。。
翻訳会社にとって翻訳者さんは財産です。これはどの翻訳会社にとってもそうです。
いろんな翻訳者さんがいてこそ仕事が回るので、トライアルに合格できる力量があれば、どんな翻訳者さんも大切ですし、一人でも多くお付き合いさせていただきたいです。ただ、そんな中でも「もう依頼するのは断念しようかな…」と思う翻訳者さんがいらっしゃるので、今回はそのことについてお話します。
 
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■その1:連絡が取りづらい(…と言うか取れない)
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基本的にコーディネーター(特に私)はせっかちです。と言うのも、作業者のスケジュールをいち早く確保し、クライアントへの見積もりや納期提示がスピーディーであるほど案件の受注率が高くなり、処理できる案件の量も増えるからです。実際、クライアントから「大至急!」と赤字で問い合わせがくることもままあるので、案件の打診をしても返信がない翻訳者さんはコーディネーターに敬遠され、どんどん連絡が遠のきます。
 
私の感覚的に夕方以降の打診連絡を除き、翌日返信は「遅い」です。これは、私の感覚というよりもむしろクライアントの感覚と言ってもいいかもしれません。特に翻訳量が少ない案件であるほど短納期であることがほとんどなので、ゆっくり返信を待っていることが出来ません。お引受け出来ないのであれば尚更、返信は即欲しいところ。とは言え、翻訳者さんたちにも色んな状況や都合はもちろんあると思います。すぐに確認できずとも「外出先で確認できないので、〇〇時までには返答します。急ぐ場合は、他の方にお願いします。」とか、前もって「日中は勤務しているため、基本的に夕方以降に連絡が付きます」と申し出てくれればとても助かりますし、その状況に合わせた相談が出来ます。たとえお断りの連絡であったとしても、「この翻訳者さんは連絡が付きやすいから、また次回に連絡してみよう」とも思います。
 
MTSではトップクラスの翻訳者さんほどメールレスポンスが早いです。常に稼働しているからと言う理由ももちろんあるとは思いますが、複数の翻訳案件を抱えて忙しいうえ仕事以外の都合もあるはずなのに、いつ連絡しても大体は20~30分以内に返信をくれる方がいます。「プロだなぁ」と、尊敬します。私のようなコーディネーターもこうでないとな…と勉強になります。
 
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■その2:納期を守らない
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そんな人いるの?と思われるかもしれませんが、一定数いらっしゃいます。翻訳の品質が良くても、経験豊富で知識があっても、コーディネーターにとって「納期を守らない翻訳者さん」はもれなくブラックリスト入りです。
 
私にとってクライアントと取り決めた納期は絶対です。何かしらのトラブルがあって予定通り行かなかったとしても、それはこちらの問題であってクライアントには関係ありません。信頼関係があってこそMTSに依頼してくれるクライアントとの約束を破るわけに行きませんし、わざわざ予算を割いて翻訳を外注しているのに対し「納期に間に合いませんでした、申し訳ありません!」では二度と依頼してくれなくなるかもしれません。
 
翻訳以外の作業者に対してもそうです。1つの案件には翻訳者さん以外に、レイアウトやチェッカーなどの複数の作業者がアサインされています。翻訳者さんの納品が遅れることによって、その他の作業時間は削られますし、コーディネーターも日程を再調整するのに本来不必要な仕事をすることになります。
 
もしも不測の事態(体調不良や家庭の事情など)でどうしても納品に遅れてしまいそうな場合は、即コーディネーターに連絡し事情を伝えた方がいいです。前もって状況や理由がわかればコーディネーターも安心して対処が出来ます。納品当日や直前になって、特に理由もなく「すみません、少々納品が遅れそうです。午前中には納品します」ではコーディネーターの信用を失ってしまいます。
 
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■その3:翻訳会社の書式や決められたルールを守らない
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大抵の翻訳会社は独自の書式マニュアルがあったり、作業上のルールがあります。MTSでは翻訳者登録の際に書式マニュアルをお渡しし、特に指示のない場合は基本的にマニュアルに沿った翻訳をお願いしています。登録したばかりの頃はすぐにマニュアルに準拠することは難しいので、初回の依頼から数回はフィードバックをして「こんな風に作業してくださいね」とお伝えしますが、数ヶ月~数年のお付き合いがあるにも関わらずいつになってもルールを守ってくれない(マイルールで作業される)翻訳者さんがいます。
 
ぶっちゃけてしまうと、翻訳の品質が良いのでない限り、継続依頼をする気にはなれません。マニュアルから逸脱した表現を毎回修正する労力に加えて、その翻訳者さんご本人に対する信用が失われていくからです。
 
マニュアルへの準拠はもちろん、案件ごとに「この参考を参照して用語を合わせて下さい」とか、「Wordの変更履歴をONにして作業して下さい」などの様々なルールに対しても同じです。指示通りに作業してくれないということがコーディネーターに伝わると、すぐにその翻訳会社内で「この翻訳者さん、ルール守らないよ」と情報共有されてしまいます。逆に言えば、ルールをしっかりと守ってくれるというだけで、その翻訳者さんに対する印象はかなり良いものになります。それが次の依頼につながることは間違いありません。
 
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おわりに
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今回挙げた3つはごく基本的なことではありますが、意外と出来ない翻訳者さんが少なくありません。翻訳後の作業が想像できている(後工程に配慮できている)翻訳者さんほど、この3つが当たり前に出来ているように思われますし、翻訳会社からの信頼も厚いのではないかと思われます。私達コーディネーターも同様に、翻訳者さんに選んでもらえる翻訳会社であるために当たり前の事が当たり前に出来ないと!と気が引き締まる思いです。


この記事はMTSが運営するオンラインコミュニティMOCOに掲載の一部です。その他、弊社の品質保証スタッフによる翻訳解説動画や、ワードファイルの機能についてなど役に立つ情報を多く発信しています。
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医療専門翻訳会社です。1999年創業。主なお取引先様は、製薬会社/医療機器メーカー/CRO/病院など300社以上。学習者向け「オンラインコミュニティ"MOCO"」を運営し、スキル向上の為の「翻訳添削サービス」を販売しています。noteではMOCOのサンプルをご紹介します。