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感覚ツイートの感覚情報に騙されるな

Twitterを見ているとめちゃくちゃ拡散されてコメントもついて支持されているツイートが「アレ?」という内容なことが多い。
コメントをつけている方も特に疑うこともなく、ツイート内容の是非に対して激論を交わしているけど………。
今朝TLを見ていてあれ??となったのは「生活保護が29万円なのに働いている私たちは……」というような内容の記事。コメント欄も「ひどい!」という論調が主で、世帯要件や地域については数名のユーザーが指摘するのみ。
たしかに現状を嘆く気持ちは分かるけれども、そこに使われる根拠となるデータを誇張してしまってはただの僻みや愚痴に落ちてしまってエッセンスは伝わらないだろうと思う。
そんな中、目を引いたのが毎日新聞の「ファクトチェック」記事だった。ファクトとは、事実のこと。取り上げられているトピックに対して、そこで触れられているデータや論拠が事実であるのかをまとめた記事だ。以前に何度か目にしたことはあったけれどここ最近でまたこのような記事の重要さは上がってきていると思う。

トピックに対して、どういう経緯で注目されどのデータが論点なのかを解説するのがこの欄のキモだが、「専門家が言うのだからor個人の人が経験に基づいて言うのだから、正しいのだろう」という思考停止に切り込む面白い記事だと私は思う。

ほぼ同じタイミングで、流れてきたGoogle検索にまつわる一連のユーザー同士の戯れのツイートが流れてきた。「3000倍」の検索結果がおかしい(インターネットミーム的な検索結果が出てしまう)という旨のツイートに対し、「他の国の国名の検索とは違いコロンビアの検索結果には国とは無関係の男性の写真が出てくる(A)」「ァィゥェォのうちゥェォ検索結果はミーム汚染されている(B)」……などなど。面白いテーマだと思ったので調べてみたら、大元のツイートの要点は正しかったが(A)については普通に国としてのコロンビアが結果表示され、(B)に至ってはゥェォだけでなく全てがインターネットコンテンツに関係のある結果が出てきた。インターネットミームに親しみのあるユーザーたちの暗黙的な了解を前提としたジョークだというのはよくわかっているのだけど、こういう形で「面白さ」を求めて些細な事実を曲げることが常習化した結果、「生活保護29万円」というような情報に腹を立て「クソリプ」の飛び交うインターネット世界が構築されてしまったのではないかと薄寒い思いがした。

全てを事実に基づく発言にすべきだ!!!とまでは言わないが、人の言うことを鵜呑みにして何かを叩く前に一度立ち止まってGoogle先生に聞いてみるのは重要なことだと思う。

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