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只見線の秘境駅で3時間待ちぼうけを喰らった話 前編

タイトルの通りです。

JR只見線とは福島県の会津若松駅と新潟県の小出駅を結ぶ、全国でも屈指の秘境ローカル線です。

2011年の豪雨災害以来一部区間が不通となっているうえ、列車の本数も少なくアクセスは不便。ですが、並行して流れる只見川に立ち込める川霧の中を列車が進む光景は幻想的で、風光明美な路線として有名です。

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7月某日、筆者はこの只見川を渡る「霧幻峡の渡し」という渡し舟に乗るために、会津若松から只見線に乗りました。


渡し舟は只見線の早戸駅近くの船着場から、対岸にある廃集落まで出ています。

川霧立ち込める中を和舟で渡る光景がテレビで紹介されたり、福島県の観光PRポスターに写真が使われるなど、近年話題になっています。



私が予約したのは10時発の渡し舟。

7:41会津若松駅発の只見線に乗り込み、早戸駅へ向かいました。


出発して1時間ほど経ったころ、美しい車窓を楽しんでいると、見慣れない番号から着信が。ですが、トンネルが続き電波状態が良くないため出られません。
何度か着信がありましたが、電話を取るのは諦めて、駅に着いて落ち着いてから出ようと思いました。


今思うと、これが全ての原因でした。



9:20、早戸駅に到着します。

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この早戸駅、写真の通りホームの脇はすぐ川。

周囲に人家は一軒もありません。正真正銘の秘境駅です。

駅は電波が通じたので、先ほどの番号にかけ直してみました。


「申し訳ございません。雷注意報が出ており、お客様の安全のため本日の渡し舟は欠航となりました」


はい。

安全第一ですね。わかります。


で、

どうしよう。


次の会津若松行きの列車は12:50、3時間後です。

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これから只見線で霧幻峡の渡しに乗ろう、という方へ、少しでも参考になればと思い、後編では早戸駅での時間の潰し方について書いていきます。

みなさんも、くれぐれもご注意を……


グリーン車に乗せてください。