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#011【高知】おなじみの景色

「MとW」のキュレーターの一人、高知在住の六花です。

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今回は、大阪出身で高知に移住して10年の私が、高知で1番よく足を運んでいるであろう、五台山展望台について書きたいと思います。

五台山は、高知県民にとっては、誰もが知っていると言っていいほどありふれた場所であり、観光地としても名前がよく知られている場所です。

何故、おなじみの景色なのかというと、五台山の山頂にある鉄塔に付いている定点カメラからの映像が、ローカルニュースで毎日のように流れるからなのです。ですから、五台山展望台に行ったことがない人でも、ここからの景色は高知にいれば1度は目にしたことのあるものとも言えます。

五台山展望台は、元々1969年に五台山頂上と青柳橋をつなぐロープーウェイの乗降のために作られたのが始まりです。

五台山には、四国八十八か所第三十一番札所の竹林寺と、牧野植物園があることでよく知られています。なので、県外の方でもご存じの方が多いかもしれません。
五台山は、山とあるだけあって、かなりの勾配とカーブの連続する道で構成されています。道幅が狭いこともあり、車での順路は上り下り共に一方通行になっています。上り口が決まっているので、そこからしか五台山へ上ることはできません。

車の運転に不慣れな人だと、少し怖いなと思うくらいの道なので、毎日運転すれば、かなり運転が上達すると思います。私はこの山道を、上るのも下るのもとても好きです。

木々に覆われた道に射す木漏れ日が、フロントガラスを駆けていく感じは、とても心にも目にも焼き付く、そんな光です。

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山道を上がっていくと、展望台へは、竹林寺と植物園に展望台に上がらずとも行けるショートカットする道と分岐するところがあります。

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この分岐のカーブが個人的にはとても好きです。

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この分岐を過ぎて上がりきると、駐車場があるので、車を停めて、歩いて展望台に行きます。

ちなみに、車以外で五台山に来るには、MY遊バスというのがあります。高知駅やはりまや橋から、五台山に来ることができます。本数は1時間に1本程度ですが。そのバスがこちらです。

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駐車場から道路を少し上ると、右側が公園のようになっています。ここを入って行くと一直線に道が伸びているので、道なりに歩いていくと、目の前に展望台が迫ります。

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階段を上がり視界が開けると、そこには高知市内が一望できる景色が広がっています。これが、おなじみの景色なのです。

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さて、私がここに1番よく来ているのはどうしてかと言うと、サシバというタカの渡りの観測をするためです。春と秋に、渡り鳥は渡るのですが、ここでは主に秋に観測をします。というのも、春は渡りのタイミングが掴めず、秋のみしか私は観測に行かないのです・・。

そんな個人的な思い入れもあり、渡りの時期には、週3日くらいは通い、観測時は何時間もこの場所で、この景色を眺めているので、私にとってはこの風景も、この場所も、特別落ち着く場所の1つなのです。

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先にも記しましたが、この展望台は古くからあり、築50年が経過し老朽化しています。昨年この展望台の2階にあったカフェが、展望台自体が建物の耐震基準を満たしていないということで閉店しました。

建て替えが検討されてはいますが、まだ先行きは不透明で、この景色をいつまで見ることができるのかと思うと、存続している間に、まだ行ったことのない恋人たちが集いそうな夜の展望台へ、夜景を見に行きたいなと思うばかりです。

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ロケ地 五台山

使用カメラ Olympus OM-D  E-M10 Mark Ⅲ

撮影日 2020/5/24・5/28

photo&text 六花


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