GraphQLのSiblingについて

GraphQLにおいては、兄弟要素という概念が直接的には存在しませんが、リレーションシップを持つオブジェクト同士が階層的に入れ子になったGraphQLスキーマを作成することで、似たような構造を表現することができます。
例えば、以下のようなスキーマがある場合を考えてみましょう。

type Book {
  id: ID!
  title: String!
  author: Author!
}

type Author {
  id: ID!
  name: String!
  books: [Book!]!
}

type Query {
  book(id: ID!): Book
  author(id: ID!): Author
}

このスキーマでは、BookとAuthorという2つの型があり、それぞれにidという一意な識別子とnameまたはtitleという文字列型のフィールドがあります。また、Book型にはauthorというAuthor型のフィールドがあり、Author型にはbooksというBook型の配列のフィールドがあります。これによって、BookとAuthorが互いにリレーションシップを持つことができます。

この場合、Book型とAuthor型は、階層構造の中で入れ子になっていると考えることができます。これらの型は、兄弟要素として存在するわけではありませんが、GraphQLクエリを使用して、Book型とAuthor型の間のリレーションシップを辿ることができます。

例えば、次のようなGraphQLクエリを実行することで、idが"123"のBookオブジェクトを取得し、その中に含まれるauthorオブジェクトのnameフィールドを取得することができます。

{
  book(id: "123") {
    title
    author {
      name
    }
  }
}

このクエリは、Bookオブジェクトのidが"123"であるものを取得し、その中のtitleフィールドとauthorフィールドを指定しています。また、authorフィールドの中には、nameフィールドが含まれています。このようにして、GraphQLを使用することで、リレーションシップを持つオブジェクト同士を階層的に取得することができます。


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