ピンチがチャンスに。気候変動が儲かる仕組み 【News Picksオススメ記事紹介Vol.6】
天気が儲かる仕組み??
面白そう。はい、この記事です。
地球を脅かす気候変動を、お金に変える企業があるんですね。
それは「ウェザーニュース」。
民間気象サービス最大手のウェザーニューズが、天気を収益化する方法は主に2つ。
1つは個人向け。
同社が提供しているスマホアプリ「ウェザーニュース」は2000万ダウンロード(2020年1月時点)を記録している国内屈指の人気ぶりとのこと。
もちろん、単純な天気予報を知りたいだけなら気象庁のホームページで事足りる。
しかしウェザーニューズは情報のきめ細かさを収益につなげている。
例えば、明日の東京の天気を知りたいと思った時、気象庁のホームページからは東京都を4分割したサイズでの予報しか見られない。
一方、ウェザーニュースでは1キロ四方まで予報を細分化。
このキメ細かさが個人のサブスクを促している。
そして、売り上げの6割を占めるのが法人だ。
単に法人向けに天気情報を渡すのではなく、例えば船舶などには気象条件から顧客のニーズに合ったルートを専門的にはじき出す。
一方で自動車部品など、損傷が許されない積荷を運搬する場合は、揺れが少ないルートを提案することも可能で、年間で実に9800隻に情報提供を行っている。
【気候変動がビジネスになるきっかけ】
気候変動への各企業の取り組みは、ボランティア要素が強く、言ってもそこまで本格的ではなかった。
それが動き出したのが2016年だ。
世界の金融システムの安定化を図る国際的組織、金融安定理事会(FSB)が設立した「気候変動関連財務情報開示タスクフォース」(TCFD)が行った提言だ。
これにより、気候変動への取り組みは投資可否を左右する「経営指標」になったとまで言われている。
「ウェザーニュース」は、気象情報の過去データを元にしたプラットフォームを作り、気候変動によって現在の事業所や施設が10年後や20年後もそのままの形で存続できるかなどが計算出来るようにする。
スキー場など、気候と隣り合わせの施設などには打って付けだろう。
もう一つ、気候変動がチャンスに変わった事例がある。
それは、北極大陸の氷減少による新航路の開拓だ。
北極海航路が使えるようになったことで航海距離はスエズ運河経由の3分の2、喜望峰経由の半分になる。
これは思いもよらなかった発想だった。
まさにピンチがチャンスに、だ。
この航路も「ウェザーニュース」が提供しているという。
面白いね。他にも、色々な新ビジネスがあるんだろうな。
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それではまた明日!
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