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「自分の体のことは自分が一番わかってる」なんて、そんなの傲慢だ

水曜日、朝起きるとお腹が痛い。なんだか背中まで痛い。

生理痛とも違うし、前日に外食で変なものを食べてるあてもなければお酒も飲んでない。

我慢できない痛みではないので出社するも、ちょちょい痛くて仕事に集中できず。

寝れば治るかもしれないが、いきなり盲腸とか、胃潰瘍とか、倒れてる場合じゃないし、普段無理をしてる自覚があるため念のため会社近くの内科へ。

問診、触診、エコーまでかけてくれて判明した診察結果。



「暴飲暴食です」



松崎しげる似のおっさん医師は口が悪く、「焼肉食べ放題でも行ったんじゃないの?」などと勝手なことを言われ、傷つく私の乙女心。

いらっとしたので先生が去ったあと、「変わった先生ですね」と言うと、「口は悪いけど悪い先生じゃないんですよ〜」と看護師さん。ふ〜ん?

血液検査の結果を翌日聞きに行くと、またしげるが出てくるのでしかめっ面で迎えるも、「問題なかったけど、同じような症状で肝臓が悪くなってることもあるからさ。よかったよ」と言うので、たしかに悪いやつじゃなかった。ありがとうしげる。

自分の体のことなんて自分じゃわからない

久々に診察なんてものをされてみると、「どこが痛いですか?」と聞かれても、自分の痛い部位を正確に伝えることがとても難しいことに気づく。

胃が痛いのか、腸のあたりが痛いのか、内臓じゃない部分が痛いのか。ズキズキ痛いのか、シクシク痛いのか、ジンジン痛いのか。内臓の位置まで把握してる必要がある上、感受性、そして表現力まで問われすぎである。

痛みの程度だって、自分では我慢できる程度の痛みでも、もしかしたら一般的には激痛かもしれない。

持ち主ではあっても実は全くの素人なのが、実は体ではなかろうか。

コロナの影響で注目されているオンライン診療。コロナ対策としていまは初診からオンラインで受けられる場合もあるらしいのだが、これって診察を受ける側にかなりのリテラシーが求められるのでは?

自分の体温や血圧を把握しているとか、排便排尿の回数を把握しているとか、前回の健康診断の結果を理解して記憶しているとか。自分の健康状態を示すシグナル、そんなに意識できてます?私のリテラシーが低いだけ?

そんな程度のリテラシーで電話や画面越しに目に見えない自分の体の状況を伝えるなんてこと、私にはできる気がしないし、ましてや自分の体調不良を「大したことない」と判断できることと思うのは傲慢でさえあるように思う。

「コロナでいまは病院が大変だから、大したことで医者にかかるな」という風潮がややあるように思うけれども、そんなことを言う見知らぬ誰かに遠慮して自分の体を壊したら元も子もない。

各々でリテラシーを上げる努力は必要だなと思いつつ、世が緊急事態だからと医者にかかることを遠慮するようになっては絶対によろしくない。

知ってとるリスクと知らずにとるリスクは全く違う

ところで、私の働くLegalForceという会社のミッションは、全ての契約リスクを制御可能にすることです。

ちなみに「リスクを制御する」とは、リスクをゼロにすることではありません。どんなリスクがどこにあるかをタイムリーに把握でき、そのリスクがどれだけ大きなものなのかが測定でき、対処可能なものにできていること。それがリスクが制御可能な状態です。

リスクを制御しようとすること、契約に限らず大事な考え方ではないでしょうか。

このままのペースで働いてたら過労で倒れる、このペースで飲み続けていたら通風になる、30代から妊娠確率は低下している。

一般的な知識に加え、自分の体がどんな状態にあるかをもとに、リスクを意識して選択をすること。私がまさにそうですが、これまで健康に生きてきている場合、自分の体のリスクを鑑みて一つ一つの選択をしてきている人は少ないんじゃないでしょうか。

でもやっぱり体が資本。体に与えるリスクを考えずに選択を重ねることが、いつかの後悔を招くことになるかもしれない。

ということで、こんなものを買ってみました。

予測不可能なことはどうしてもあるけど、それでも世の中には自分の体の状態を可視化するためのツールが増えている。

「自分の体のことは自分が一番わかってる」そんな傲慢な考えは捨てて、謙虚に自分の体を学び直したいと思っているこの頃です。皆さんの健康のための取り組み、体を知るための取り組み、ぜひ教えてください。

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