感情を爆発させて何を得るか
妊娠5ヶ月。安定期に入り、胎動が始まり、性別もおおよそわかり、出産がわりと本当に起こりそうな出来事として段々現実味を帯びてまいりました。
幸いつわりもなく、お酒を飲めないこと以外はいつも通りに過ごしてきたので多くの妊婦さんよりを楽をさせてもらってるなと思うものの、思い返せば気分が不安定な時期もあります。
最近子供が生まれた同僚男性に、「旦那さんには優しくね…」と遠い目でアドバイスをもらったこともあり、今後の自分への戒めとして過去の心境の推移をちょっと落ち着いてるいまのうちに整理してみることにしました。
心境の推移
妊娠1ヶ月(妊娠判明前)
なんだか無性にイライラ。生理前に来るイライラの強化版。さすがにおかしいなと思ってそれで妊娠したことに勘付くほど。部下に対しての物言いがキツくなってしまったこともあって本当に申し訳なかった…
妊娠2ヶ月(妊娠判明直後)
コロナが一瞬落ち着いて街が浮かれモードの中、飲めない私。まだ妊娠をオープンにするには早すぎることもあり、飲めないこと自体より、飲みの場で飲まないでいることの嘘の言い訳をすることがとにかくストレスでした。楽しそうな飲み会の写真をいままで通りの調子で送ってくる夫にもイライラ。
望んでいた妊娠ではあるものの、想像していたタイミングよりも全然早かったこともあって、「なんで私だけ」という被害者意識のような気持ちに支配されて不機嫌になりがちで、夫がいるときは「こんなに我慢してるんだから」とわがまま放題(あれが食べたいこれが食べたい)。
妊娠3〜4ヶ月(安定期前)
流産する可能性もまだそれなりに高く、胎児の安全すべてが私の日時生活にかかっている。とはいえ仕事もセーブできる状況になく、セーブせざるを得ない体調でもなく、罪悪感を覚えながらも妊娠前とほぼ同じ生活を続け、胎児の心音を聞ける聴診器で毎晩心音を聞いて生存を確認し、一旦の安心を得る日々。
そんな状況で人から期待をかけられ、期待値を上げられることになんだかすごく抵抗感があり、家族から男の子か女の子か聞かれることにもイラッとしたり、「楽しみだね〜」と言ってくる夫にも「期待値を上げてくれるな」とキレたりしてました。気難しさの権化。
妊娠5ヶ月(安定期に入っていま)
胎動が始まって存在を感じやすくなり、なんだかいけそう感が高まってきたいまは凪。
感情を爆発させて得られたもの
しかしこうして振り返って、感情を爆発させたそのときどきに得たかったものは得られたのかというと否。自分がイライラしたことに対して謝ってもらったところで、それですごくハッピーな気持ちになるかというと、一度爆発した気持ちはそんな簡単におさまらない。別居だからぶつかることは回数としては少なかったけど、一緒に住んでたら険悪になってた可能性もあるかもなと思うとヒヤリ。
こうしたイライラだったり不安だったりを抱えているときにしてほしかったことって、せいぜい気が紛れるような楽しい時間の過ごし方を提案して欲しいとか、美味しいおやつでも買ってきて欲しいとか、その程度のこと。そこまで含めて察して欲しくて感情をぶつけるんだけど、そんなことをされても相手としては萎縮する他なくて、本来引き出したかった行動は得られない。
最近読んだ記事で『心理的安全性のつくり方』の著者の石井遼介氏も話していますが、罪や恐れによって相手の行動を起こそうとするのは非効率なんですね。
であれば、イライラをぶつけて察してもらおうだなんて手間をかけず、引き出したい行動を整理して、それをそのまま甘えるなどしてお願いすればいいのです。たぶん。なんだかいけそうだ。
なんてことを、凪モードの今は思えるけど、産後はきっと特にホルモンバランスとの闘いだと思われるので、いつまた理性がぶっ飛ぶか分からない。せめて少なくともその意思があったことをこうして公に書き残しておく次第です。
とりあえずいまのうちにこれを読みましょう。
レッツ解脱。
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