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(19)低山の登山口付近で不審者にならない

自分の住まいが雪国なばっかりに、雪山のマナーが続きましたが「冬山」も忘れてはいけませんでしたね。冬の楽しみのひとつとして「低山」「里山」があります。ピリッと寒いひだまりの森林の乾いた落ち葉の上を歩く感触…ああ、懐かしい。

「低山」というと何やら初心者向けのような気がしますがそんなことはありません。「低山」の定義は標高1800~2000m以下とも、1000m以下とも言われていて決まってはいません。冬に雪国以外で(通常であれば)雪山の装備なく行けるのは標高600mまでというところでしょう。ガイドコースに「低山」と紹介されていたからと油断していたら「雪山」だったなんて経験がある人もいるかもしれません。

低い山が決して簡単ではない理由のひとつに「意外に登山口が見つからない」ということが挙げられます。私も東京にいるときは奥多摩や裏高尾で山に登る前によく道に迷っていました(笑)

というわけで、今回の【お山のマナーブック令和版】は「低山の登山口付近で不審者にならない」。私の田舎暮らし経験も踏まえて、登山者側と地元民の両方の意見を交えながら提案したいと思います。

この連載は、当たり前のことから山ならではのことまで色々ある登山マナーを再考していきます。そもそもよく理解していなかったり、昔から語り継がれてきたなかには、時代とともに解釈が変わってきた、あるいは不要なのもあろうかと思っています。
そこで、昭和の登山ブーム世代を先輩に持ち、平成の山ガールブーム世代を後輩に持つ私が、これまでの経験と体感から今の時代にフィットした解釈をしてみようと!
あくまでも個人の解釈ですから、ここに書いたことを山で守っていない人を見かけてもその人が間違っていると思いこまないようにしてくださいね。

週1回更新(目標)、全50回(予定)でお送りします。自主出版化を目指します(野望)。ご支援よろしくお願いします。

第一回から抜粋

ずいぶん前ですが奥多摩の山に行ったとき、登山口はあそこで合っていたんだろうか?と、いまだに思い返す山があります。そこはバス停に降りてから

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