パターンの展開

ここ数回、(告知以外は)同じ話を少しずつ角度を変えながら繰り返している。
今回も同じ話。

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誌上・パターン塾 Vol.1 トップ編 (文化出版局MOOKシリーズ)
という本がある。

身頃×袖×衿
22×26×40+α=デザインは無限大

女性服のトップスのパターン(この場合は型紙)の展開のバリエーションをまとめた本だ。「基本の型紙」がひとつついていて、「身頃」「袖」「衿」についてなど、どのように補正すると、どういう印象になるのかを実際に仕立てたものの写真の比較で見れる。

例えば合わせの部分。伸びない生地を使い首元がつまった服(普通のシャツのようなもの)を作ろうとすると着たり脱いだりするために、ボタンなどでの身頃を開ける必要がある。そこには時代の様式などのバリエーションがあり、袖や衿などについても同様で、さらに細かい部分の大きさやRのとり方によって印象が変わる。

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建築や都市計画では「パタン・ランゲージ」と言われるものも発送は近い。

パタン・ランゲージ(wikipediaより)
アレグザンダーは『パタン・ランゲージ』(1977年、邦訳1984年)の中で、人々が「心地よい」と感じる環境(都市、建築物)を分析して、253のパターンを挙げた。パターンが集まり、それらの関連の中で環境が形づくられる。

複数のパターンの組み合わせからの環境を設計しようとする考えだ。

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(今のところは)思うに、学習の初手として歴史から入るのは難しく、型からはいるべきではないだろうか。

基本の型の理解
 →どこが変数になるのか/どの変数で結果がどの様に変わるのか。
  →各変数の理解の中で、歴史の必要や、体系化の必要が出てくる
   →調査/研究

となると、問題となるのは「基本の型」の精度だろうか。
変数を100%含むようなものは無理だろうが、変更しやすく、結果を反映しやすいものなど。

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