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7月に読んだマンガ

最近イヤイヤ期に入ったのか、ことあるごとに怒りんボーイになる我が家の1歳男児が、ときどき書棚からマンガを引っ張り出してきて、キャラクターを指さしては「これは?」「これは?」と片言で訊いてくるのがカワイイので、これは〇〇ちゃん、こっちは〇〇くん、と積極的に英才教育しております。うんうんと笑顔でうなずくのがまたカワイイ。

いいぞ、もっと覚えろ……笑


さて、今月読んだマンガです。


僕の心のヤバイやつ(1~5)

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最初ゲテモノかと思ったのです。序盤の絵、ちょっと恐いじゃないですか。ごちゃごちゃしてるし。こなれてないし。なんか変な下ネタあるし。話もよく分からんし。

ホントにラブコメなの? と思っていたら……思っていたら……!

いや、あえて言いましょう。これはラブコメではない。もちろん「ラブコメ的」なところはある。ニヤニヤできるシーンは確かにある。たくさんある。が、それはまったく本筋でもメインテーマでもない。ニヤニヤよりも、なんだろう、こう、心がソワソワしてくる。なんじゃこりゃ。3巻目……4巻目……読んでて何度か本をそっと閉じてしまいました。深呼吸したくなって。

山田と市川がたまたま男女だから、必然的に、二人の物語は恋愛という二文字に集約されてしまうけれど、本作はもっとずっと大事な主題を、それこそガラス細工みたいに丁重に扱っている気がしてならない。「人と人がお互いに理解し合い、尊重し合うこと」「苦手な部分を助け合うこと」「自分の気持ちを伝えること」の大切さと難しさが、コマのそこかしこからほんのりと香ってきて心を乱される。

陰キャと陽キャの格差ラブコメ? 違うだろうこれは。そういう単純なキャラの二元論の話をしてない。要約が雑すぎないか。

5巻が7月に入って発売されました。発売日0時に電子書籍ポチったよ。それで続きを最新話までネットで読んだよ。眠れなくなったよ。

「僕ヤバ」は秋田書店のウェブコミック「マンガクロス」で連載中です。

読まれたし。



たぬきときつねと里暮らし(1)

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マンガコーナーのパトロール中、本作に「買って買って」と呼ばれたので衝動買い。机の掃除をしてたら500円の図書カードがぽろっと出てきたというのもある。

さて、マンガを衝動買いするなら、1巻が新しく発売された作品がお勧め。新刊コーナーに行けば、そういう作品が数作は置いてある。シュリンクされているので中身は読めない。表紙の絵、作者、帯、後ろのあらすじあたりをちらり眺めるが、一番重要なのはそれこそ「衝動」である。マンガ1冊数百円。面白ければ「めっけもん」だし、つまらんと思っても別に損した気分にはならない。

なるべく知らない作品、聞いたことのない作品を選ぶ。そのほうがあとあと愛着がわく。ふつうは自分の趣味に合いそうな作品を選ぶけれど、あえて逆を選ぶ手もある。妙手だったりする。

殺人的生活から逃げてきた26歳のお姉さん、秩父の田舎で新たなる出会い。王道的テンプレートですね。どう転ぶか。

「26歳女性」の主人公って多い気がする。ひとつのボリュームゾーンになっている。仕事初めて数年。転職や結婚なども考える。そんなお年頃。

1巻の「引き」はなかなかよい。2巻待ってます。

1話試し読み貼っておきます↓↓




怪異と乙女と神隠し(1~3)

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怪異・伝奇・都市伝説・妖怪・異世界……まさか嫌いな人いませんね?

みんな大好きあやかし要素を、これでもかと全部乗せ。巨乳のお姉さんでまとめたのが本作。切れのある絵も、コマ割りも、キャラも、見どころ多し。巨乳のお姉さん推しなのは作者の趣味でしょうけど。ネット怪異も扱うところは『虚構推理』に近い。

最近よく見る「怪異は人々の恐怖心や口伝えによって形成され強化される」という考え方。昔からあるアイデアなんだろうけど、近ごろ特に流行っている気がする。

ありきたりで難しい「あやかしもの」に果敢に挑む本作。どこへ向かうか。

ウェブコミックのやわらかスピリッツ連載。試し読みどうぞ↓↓





個人的な新作は以上3作。

始まりがあれば終わりも。ボードゲーム(ボドゲ)を描いた『放課後さいころ倶楽部』が最終19巻の発売を迎えました。

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皆さんボドゲ持ってます? 好きなボドゲはありますか?

トランプやカードゲーム一辺倒はもったいない。本当にいろいろあるんです。保管場所を取るのと、遊ぶのに人数がいるのが難点ですけど。

物語的にはちょっと消化不良な感あり。しかし見事完結まで描いていただきました。お疲れ様でした!


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