「大学4年間の経営学が10時間でざっと学べる」を読んで

最近、YouTubeにて「QuizKnock」というグループ?の動画を毎日楽しく拝見しております。出演するメンバーは東大生が中心で、私は彼らの知識量と人柄と、動画の企画の面白さにとても惹かれています。笑

さて今回は、東京大学経済学部教授の高橋伸夫さん著「大学4年間の経営学が10時間でざっと学べる」の中から、私が一番共感したお話を共有できればと思います。


なぜ読もうと思ったのか

その前に、この本は私が2月のイタリア旅行の飛行機の中で初めて読んだ本でした。もちろん往復10時間以上の移動時間がありましたから、一通り読み切ることはできたのですが…

21年間、ただのんきに歌ってきただけの人間には、東大の講義なんて1度読んだだけでは到底理解しきれず、現在3周目を迎えています。

私がなぜ、未だにこの本を理解しようと読んでいるのかというと、現在「La Fontaine…」という女性合唱団に所属しておりまして、その運営に必要な知識がたくさん詰まっているからです。

次回の演奏会で、より多くの人に私たちの演奏を聴いてほしい。そのためには、どうしたら人が集まってくれるのか。この本には、そういった戦略を立てるために大切な情報がたくさん載っています!

今回も最後にアマゾンさんのリンクを貼っておくので、もう読んだ方もいるかもしれませんが、興味のある方はチェックしてみてください。


一番共感した話(コラムの中から)

ユダヤ人の洋服仕立屋のお話を聞いたことがある人はいますか? 私はこの本を読んで初めて知りました。

お金がどういった影響を与えるのかを知ることができるので、引用が少し長くなりますが、読んでみてください。

アメリカ南部の小さな町で、1人のユダヤ人が目抜き通りに小さな洋服仕立屋を開いた。すると少年たちが店先に立って「ユダヤ人!ユダヤ人!」と彼をやじるようになってしまった。
困った彼は一計を案じて、ある日彼らに「私をユダヤ人と呼ぶ少年には1ダイム(=10セント硬貨)を与えることにしよう」と言って、少年たち1人ずつに硬貨を与えた。戦利品に大喜びした少年たちは、次の日もやってきて「ユダヤ人!ユダヤ人!」と叫び始めたので、彼は「今日は1ニッケル(=5セント硬貨)しかあげられない」といって、再び少年たちに硬貨を与えた。
その次の日も少年たちがやってきて、またやじったので、「これが精一杯だ」といって今度は1ペニー(=1セント硬貨)を与えた。すると少年たちは、2日前の1/10の額であることに文句を言い、「それじゃあ、あんまりだ」と言ってもう2度と来なくなった。(オースベル『ユダヤ人民間伝承の宝物』〈1948年〉より「応用心理学」。ただし短縮している)

どうでしたか? まず前提として東大レベルの頭が良さがなかったら、こんなアイデア出てこない気がする…きっとこの仕立屋さんはその後も繁盛したでしょうね(^。^)

子どもたちは最初、ユダヤ人の仕立屋を「けなす」ことが目的でした。しかしそこに「お金」が入ると、そのインパクトが強すぎて、無意識のうちに「お金をもらう」ことが目的になってしまった、というお話です。

うーん、どうせ仕事するなら、やりがいのために働きたいものです。

私も中高生の頃は、新年のご挨拶に母親の実家に行っていたはずが、「集金」目当てでお年玉貰ってたなぁ…(はずかしながら今も貰っている)

親戚の子どもたちに誇らしくお年玉を渡せる日が来ることを切に願いながら就活しよう…!



今回ご紹介したこの本は、経営学の知識だけでなく、歴史や文化にまつわるエピソードも多く出てくるので、気張らずに読んでみると面白いかもしれません♪


それでは、またお会いしましょう*°



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