[自分語り]余裕がない。


SNSを見ると、いろんな人の呟きが胸に刺さる。


ああ、私、そんな経験ないな。羨ましいな。


そうして苦しくなって、自分を責めてしまう。


もっと他の生き方、やり方があったのに、私だけできなかったからだ。周りが見えなかったからだ。


息がつまりそうになって、天井を見上げた。



不安なとき、少しでもぼやっとしていると、ズブズブと心の闇に飲み込まれてしまう。

暗くて、怖くて、悲しい世界。


これはよく、人から言われる言葉。

「奈々絵ちゃんって、闇、深そうだよね。」


闇なんて、人間誰しもあるだろうに。私の影はそんなに黒く見えるのだろうか?


確かに、底のない闇に捕らわれる瞬間ほど、怖いものはない。


そうだ、全部、私が悪かったんだ。こんな自分、生まれてこなければ…




やりきれない思いがこみ上げると、それはやがて怒りに変わる。できない自分に腹が立ってくる。


なんでそんなこともできないんだ、なんでなんで!


悔しくて、でもどうにもできなくて。

ただ辛くて。



そうこうしているうちに、こんなネガティブな自分を救うのも、他の何者でもない自分自身だということに気付く。


「忙しい」は心を亡くすと書くけれど、私は心を亡くしていないと、きっとまた闇の中へと堕ちていってしまうだろうから。



いつでも光の射す方へ、無心に走り続けていたい。

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