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iCAREでともに働くエンジニアにおすすめしたい書籍2選【2022冬】

はいどうもー。株式会社iCAREのクドウマサヤ(@masaya_dev)です。VPoEとして、日々エンジニアリングを楽しみながら働くひとの健康を世界中に創っています。メリークリスマス!

この記事はiCARE Dev Advent Calendar 2022の第2レーン25日目の記事です。今年は2レーン合わせて40本近くの記事がアップされました。昨年のiCARE Dev Advent Calendar 2021 と見比べると、新メンバーが沢山増えたなぁなんて、しみじみ。

そうなんです、iCAREのDevチーム(Development部)には15名以上のメンバーが今年新たに増えました。これだけ激化しているエンジニア採用市場の中で、iCAREを選んでもらえたのは心から嬉しく思いますね。(採用チームにも大感謝)

今年のAdvent Calendar最終日ということで、何を書いて締めくくろうか非常に悩みました。最初は開発組織の振り返りや、来年に向けた展望などを書こうかとも思いました。

VPoEに就任してから約2ヶ月、プロダクトや組織の様々な課題と向き合う中で、どうしても緊急性の高い課題の解決に追われがちです。30名を超える開発組織のメンバーひとりひとりと向き合う時間を取るのも中々難しく、働きやすさの向上や、キャリアアップに繋げられるようなコミットメントはまだまだ出来ていません。そんな反省もある中で、この機会に何か少しでもメンバーの為になるようなアウトプットが出来ないかなと。

そこで、今のiCAREの開発組織で働く上で、こんな知識をインプットしておくと働きやすくなるかもしれない。よりプロフェッショナルなエンジニアになれるかもしれない。そんな参考になりそうな書籍を今回は2冊、オススメしたいです。

年末年始の余暇のお供に、そして新年に新たなアクションを始めるきっかけとなれば嬉しいです。

具体と抽象

まずは「具体と抽象」から。これは今年何人かのメンバーにも直接オススメしました。設計力を高めたいという若手エンジニアに勧めることが多いです。

ソフトウェアを開発するということは、様々な情報の具体化と抽象化が求められます。

要求を取りまとめ、創るべき機能を見抜き、設計に落とし込む。プログラムの処理の共通性を見抜き、より理解しやすい、メンテナンスしやすいコードにリファクタリングする。または、技術的な問題を抽象化し、技術者以外にもわかりやすく伝える。そんな場面がたくさんありますよね。

よって我々は情報を抽象化したり、具体化したりということをほぼ無意識に、数多くやっています。この本では具体化とは何か、抽象化とは何か、ということがわかりやすく解説されているので、きっとこの本を読むと「ああ、自分の日々やっているこの作業はxx化だな」という整理が進むのではないかと。そしてそこから見えてくる改善点があるはず。

この1年で人数の増加に伴い、進行中のプロジェクトも増えました。全社で流れる情報量が増加したことによる認知負荷の高まりを感じています。相手に大きく負担をかけず情報を適切に届けられるよう、具体化と抽象化をうまく使い分けてより良いコミュニケーションを取っていきたいですね。

ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力

これは私が今年読んで特に良かったと思っている一冊です。秋頃、以下の記事がTwitterに流れてきて、興味を持って手に取りました。

ネガティブ・ケイパビリティとは、「どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力」あるいは「性急に証明や理由を求めずに、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいることができる能力」と本書では示されています。これを知った時に、スタートアップで働く上では必須のスキルと思いました。

スタートアップあるあるですがiCAREもご多分に漏れず、急速な事業の拡大、人数の増加に伴い、いわゆる成長痛のようなものが生じています。規模に対して仕組み・制度のアップデートがなかなか追いついていない部分が多々あります。限られたリソース・スケジュールの中で、全てのペインを短期で無くすということはきっと難しいでしょう。

そういった状況において過度なストレスを感じずに働き続けるためには、ネガティブ・ケイパビリティが重要だと思います。

一般的にエンジニアは問題解決好きなので(ですよね?)ついついあれも解きたい、これも解きたいとなりがちです。ただ、個人としても組織としても実際出来ることにはキャパがあります。なのでVPoEとしてエンジニアが働きやすい環境にするため、生産性を高めるため、「できたらいいな」という施策は沢山思いつくものの、あえて意思決定を遅らせているもののが結構あります。

私がネガティブ・ケイパビリティを知らないままだったら、見える課題を全部解決しようとして、あれも・これもと手を出しすぎてパンクしていたかもしれません。日々起きる様々な問題の奥底に潜む、本質的な課題はなんなのか、解像度を高める為の観察にフォーカスすることを今は意識しています。

ちなみに記事や本書を読んで「ネガティブ・ケイパビリティについては理解したけど、不安なもんは不安なんですけど」なんて声もきっとあると思います。そんな時は気軽に声をかけてください。モヤモヤを分かち合い、一緒に乗り越えていきましょう〜。

ちなみになぜそんなに成長を急ぐんだっけ?というのは私なりの考えを以前まとめているので、よかったらこちらも目を通してみて欲しいです。

おわりに

本当はもっともっと紹介したい書籍が沢山あるのですが、今回は特にオススメしたかった2冊にフォーカスしました。もし好評だったら続けていきたいお気持ち。いつかともに働く方の参考にもなっていたらより嬉しいですね。

というわけでもはやお決まりの〆のご挨拶となりますが、まだまだエンジニア募集しております!ちょっとでもご興味あればDMいただけると喜びます〜

ではではー!
ちなみに本日の執筆中BGMはこちら。

やっぱり俺はチキンライスがいいやー!

Everything's gonna be alright!