なぜ今ビジネスにおいてコミュニティデザインが求められるのか?
コミュニティデザインのビジネスニーズが高まっているという話を書きたいと思います。
まず、ビジネスにおいてコミュニティの必要性が高まっているのですが、主に2つのケースでコミュニティの活用が求められていると思ってます。今のところは。
・ファンベース施策としてのコミュニティ
・コラボレーション施策としてのコミュニティ
この2つについて解説しますね。
ファンベース施策としてのコミュニティ
昨今、事業戦略として、ファンの重要性を見直す企業が増えています。ファンをベースとして中長期的に売り上げや価値の向上を図っていく考え方をファンベースといいます。なぜファンベースが必要とされているのか、詳しくは佐藤尚之さんの著書「ファンベース」に書かれているので興味があれば読んでみてください。
そのファンベース施策において、ファンの支持をより強くする上で重要な役割を担うのが「コミュニティ」なのです。
つまりファンコミュニティを成功させることで、ファンの支持を強化し、それが長期的な売上を支えてくれることになります。
そうです。コミュニティの成功が事業の成功を左右するのです。
コラボレーション施策としてのコミュニティ
今、これまで日本をリードしてきた多くの企業において、明確な成長戦略を描けずにいるのではないでしょうか。「イノベーション推進室」というような名称の組織が次々に立ち上がり、イノベーション創出に向けて模索している企業は少なくないと思います。既存事業の延長線上で考えることができない時代背景もあり、イノベーションを求める動きが活発化しているのです。
イノベーションというのは組み合わせです。これまでの縦割りだった組織の壁を破らなければなりません。例えば、部門横断型の社内コミュニティであったり、企業横断型の業界コミュニティ、さらには、業界横断型のビジネスコミュニティといった具合いです。
そのように、普段活動している組織に閉じこもっていてはイノベーションは生まれないという気付きから、多様性の高いメンバーがコラボレーションできる環境、つまり「コミュニティ」への期待が高まっているのです。
縮小する市場でシェア争いをしていてもジリ貧です。競争ではなく共創へと舵を切るため、コミュニティの活用が求められています。
コミュニティの成功が、企業の成長に直結する
以上のように、ファンベース施策、コラボレーション施策という観点から、コミュニティのビジネスニーズが高まっています。
ところがですね、そう簡単にはうまくいかないわけです。
・人が集まらない
・活動が活性化しない
・成果につながらない
・会員同士のトラブル
・そして過疎化
コミュニティにおいて発生する問題は様々ですが、「あれ、こんなはずじゃなかったのに」ということが往々にしてあります。
企業がビジネス的な目的に沿ってコミュニティを立ち上げ、機能させ、活発な交流を促し、意図した成果をあげるというのは、実はそう簡単なことではないのです。
コミュニティデザイン、あるいはコミュニティマネジメントの知識と経験が必要です。
今、コミュニティがうまく機能せず悩んでいる方も多いと思いますが、諦めないでほしいです。企業において、ビジネスにおいて、コミュニティの可能性は偉大です。
僕の知識や経験が少しでもコミュニティの改善に役立てば幸いです。
コミュニティを日本の成長エンジンに!
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