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得意なイラストと描きたいイラスト どう付き合っていく?

こんにちは、msy.です。

久しぶりにイラスト思考法的な記事を書きます。

今回のテーマは
「得意なイラストと描きたいイラスト」

以前「”好き”を高める5つのイラスト練習法」
こちらの記事を書きましたが、ここから更に深くなる話です。

自分のようにイラストを仕事にしたいと感じている人は
”好き”だけでは仕事をやっていけないことがあるのかもしれません。

その理由は自分が好きな描きたいイラストと
世間が求めている描いてほしいイラストに差異がある
からかもしれません

それの答えはまだ自分にはわかりません。

今回は自分自身が”今”感じたことを記事にしているので
もしかしたら以前の記事と矛盾する点も出てくるかもしれません。
その点については考え方が変わったのだと理解してくださると幸いです!


得意なイラストと描きたいイラストとは

まずそもそも自分自身の”得意なイラスト”と”描きたいイラスト”の感覚が
わかってない人もいらっしゃるかと思うので自分を例に説明します。

ご存じの方もいらっしゃると思いますが
今でこそシンプルでアンニュイな雰囲気なイラストを得意として
活動している私ですが8月までは全然違う
テイストのイラストを描いていました。

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活動を始めた3月の時は自分の頭に思い付くものを
イラストにしていました。

このイラストは学生の頃好きだったことが反映されています。

自分は漫画に出てくる憎いキャラとか
あざ笑っちゃうような、いかにも中二病です!!
って感じのキャラクターが学生の時好きでした。
(H×Hのヒソカとかライアーゲームの福永さんとか
バクマンの最後の方にでてきた戦略系のあいつとか)

だから、こういう感じの
あくどいキャラクターがしそうな表情とか
ポーズとかはポンポン思いつく
んです。

そして、学生の頃は漫画家も目指していたので
そもそも”線を引く”っていう行動自体が好きでした。
(字を書くのも好きです。。。)

このような経緯で以前までは
中二病な雰囲気で線の多いイラストを描いていました。

自分で例えるとこれが得意なイラストです。
この描き方であれば特に思い悩まなくても
手癖である程度のイラストが描けます。

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久しぶりに手グセで描いたら20分でこのクオリティ、、

じゃあなんで自分がこの画風だとイラストが簡単にかけるのかと考えたら

自分の基礎を積み重ねた時期(学生)に一番練習したイラストが
こういった中二病的なキャラクターだったからだと思います。

表情の描き方とか、ポージングとか
様々な基礎が中二病に集約されています。。。。。(笑)

基礎で積み上げたものはやっぱり崩れにくいんだな
って自分でも感心してます。

あんまりいいねの数とかでイラストの良し悪しを
判断するのは好きじゃないのですが
今回は周りの評価が関係する話なので
わかりやすくいいねで判断しますと
このイラストを描いているときは平均で
300いいねくらいついてました。


多い時だと500超えて、
最高は700超えだった気がします。


そして今度は”描きたいイラスト”

またまた自分で例えると、
自分はシンプルでおしゃれなイラストが描きたいです。
というか絶賛描いています。

なんで描きたいかというと
おしゃれだし、好きだし、描いてる自分がかっこいいから??
みたいな感じです。

でも、こういったイラストを描くのには
すごい頭を使います、、(今は)

どんな髪型にしようとか、背景入れた方がシンプル感出るとか
服装から、目の描き方、カラーリングに構図まで
結構ピンタレストで調べています。

調べてから素敵だったアイデアを
組み合わせて書くような方法をしています。

なので得意なイラストに比べたら、手間はかかっています。

こちらのシンプルなイラストだと
いいねの数は平均で100で落ち着いています。


多い時で200超えくらいです。


なんで得意なイラストに比べて反応率が悪く、
描くのにも手間がかかるのかと考えたら
やっぱり
自分の基礎が中二病風から培ったのと
想像力不足だと思っています。

シンプルなものが好きになったのが3年前で
意識してシンプルな作品を見ようと思ったのはほんとに最近です。

中二病に比べたら基礎のレベルが全然違うんです。

後自分だけかもしれないですけど
今までこうやって描いてきたから
ここはこう描かないと自分のイラストじゃなくなってしまう
っていう謎のプライドがありました。

つまり

得意なイラスト:自分の手癖でササっとかけちゃうようなイラスト
好きな憧れのイラスト:好きに近づくための頭を使うイラスト

みたいな感じでとらえています。

もちろん、一番良いのは得意と好きが一緒になっていることです。

でも、生きてく中で様々なものに触れあうと
あれも好き、これも好きと
好みが変わっていく人がほとんどだと思います。

そうすると、以前は得意で好きなイラストが描けていたけど
10年経ってみると、好きなイラストじゃなくなっていることも
よくあることだと思います。

なので今好きなイラストが上手にかけている人も
今後、好きじゃなくなってしまうかもしれないと
あらかじめ、思っておくと実際になったときに楽かもしれません。

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じゃあどちらを描くべき

ここはあまり自分から口出しをしたくないところでは
ありますが、あくまで一つの意見として読んでくださると嬉しいです。

どちら描いていくべきかはこれからあなたが
イラストとどういうお付き合いをしたいのかによると思います。

仕事にしたいのか、
趣味にしたいのか、
イラストレーターになりたいのか、
アーティストになりたいのか、

イラストとの今後の付き合い方を明確にすることで、自分の描くべき
イラストがわかるのではないでしょうか。


自分はイラストで仕事がしたい・生活がしたい
という考え方のため、
お客さんに需要のある”得意なイラスト”を描く必要があります。

需要がない絵を描いても、仕事にはなりません。

逆に趣味で描きたい人は”好きなイラスト”を描いた方が
気持ち的満足度は高いのかなと思います。

憧れに少しずつ近づいていく感覚とか
自分の好きを実現させられるとかもう
最高の趣味です、、

でも勘違いしてほしくないのが
仕事だからと言って好きなイラストを描かないのは違うと思います。

てか、むしろ描いてください!!!

仕事なのに、自分の好きじゃないものを提供し続けるのは
どうなのかなって思います。

だから得意なイラストを自分の
好きに合わせていく練習は必要なのかと自分は思っています。

そして、自分の得意じゃないイラストを描くことで
描けるものの幅も広がります。

それに描きたい絵の描けないイラストレーターって
どうなんでしょ。
夢が叶っても幸せじゃない気がします。。。

なので仕事にしたい方はお客様に得意なイラストを提供しつつ
好きなイラストからスキルを吸収して、イラストに活かすのが
よいのではないでしょうか。

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得意に引きずり込む力

そして、ただいま絶賛他の方のご依頼のイラストを描いているのですが
自分が描ける得意なものに引きずり込む力って大事だなって思いました。

自分は表情を描くのが好きなので
バストアップな構図とか人物だけとか
背景のあまりないイラストの方が圧倒的に得意です。

でも、仕事にするとなると
背景込みでのイラストをお願いされることもあります。

それをいかに自分が得意な構図に持ってこれるかって
めちゃくちゃ重要な気がします。

例えば、
「服を見ている女性のイラスト」が欲しいです
って注文を受けたときに


こう描くのか

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それともこう描くのか

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※糞クオリティでごめんなさい、、、

同じテーマでも自分の得意にもってこれる構図と
そうでないものがあります。

だから自分の場合はどこの角度からでも
描けるようになるスキルがあれば得意に持ってこれる確率が
高くなるのではないかと思っています。

皆さんもここの描き方なら自信あります!
ってのがあるはずです。
その自信ある分野に持ち込むアイデアも
自分の魅力を最大限に活かすために必要な要素です。



余談ですが自分は背景のありのイラストが好きなので
ゆくゆくは背景込みで描けるようになるため練習中です。。。

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なぜ好きな絵が描けない

そして、今度はなんで心から”好き”と思っているイラストが
描けないのか、伸びないのかについて考えてみました。

それはイラストの核心がつけてないんだと思います。

自分の得意な中二病系のイラストを描くとなったときに
重要視されるのは”表情”だと思っています。

人柄は表情に全部出ているような気がします。

だから私の得意なイラストは活き活きしているんだと思います。
(実際にいろんな方に、昔の方が生きてる感じがするって言われた。。)

それとは逆にシンプルを描くってなったときに
シンプルを生み出すために必要な要素が
自分はわかってないのかもしれません。

先日シンプルを描くために必要なことは
”空気を作り出すこと”なのかなって思いました。

そうなると自分が得意としている人物とか
関係ないんですよね。

人がいなくても空気感はつくれますし、
自分も人の写ってない家具だけの写真とかから
インスピレーションを受けていました。

そして自分がシンプルを描くときにはみんな表情がないです。
だから自分の得意が埋もれている。

そう思うと、皆さんが以前のイラストの方が
良かったと言っていた理由もうなずけます。

このように、”好き”を描くための核心を
イラストに取り入れることがまだできていないから
自分が好きで心から満足できるイラストや
他の人が見ても好きと思えるイラストを描くことを
難しくしているのかもしれません。

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なんか人いない方が素敵な気がしませんか、、?


まとめ:意味のないイラストは無い

ちょっと今回は難しい話になってしまいましたが、

結局、イラストを描く目的が大事だと思います。
目的を定めて自分はこれからどのようにイラストを描くか
考えるのも良いと思います。

そしてイラストを描いて、
もし全然満足することができなくても
その描いたイラストが無駄になることはありません。

ちゃんと頭を使って時間をかけて
培ってきたものはあなたのスキルになっています。

自分もシンプルを描きたい”好き”という動機で始めたイラストは
あまり伸びずに、SNSの反応の数は目に見えて減っていきました。

自分でもあまり納得できずに、試行錯誤を繰り返す中で
信頼している方から
「昔のイラストの方が生きてるような気がします。」
と言われました。

正直めっちゃショックでしたけど、
こんなに動揺するってことは図星なんやろなーって思いました。

それで昔の感じで楽ーにイラスト描いてみたら
前よりも洗練された自分好みな感じに描くことができました、、

すごくすごく嬉しかったです。。

こうやって成長していくんでしょうな。

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▲最新のイラスト

たぶんイラスト描き続けることって結構しんどいことだと思うんです。
思い通りに描けないとストレスだし、でも描きたくないわけじゃないし

そんな葛藤の中でイラストを描くって行為を選択して
練習をひたむきに続けるのはすごく素敵なことだと思います。

誰にでもできることじゃないです!!

だから、せっかく頑張っていることなので、
もっともっと上手になって精神的に楽に
楽しいイラストを描ける人が増えたらいいなとか思ったり。

みんなこんな感じの同じ悩みを抱えているだろうから、
周りの人に相談してみてもいいかもね、

あなたのこと何も知らない私よりも
いつもあなたもことを見てくれている人なら
的確なアドバイスくれるかもだし。


まぁ、難しく考えずにイラスト描いていきましょう!!
楽しむ楽しむ。

msy.


応援していただける気持ちが嬉しいです! できたら感想とかを聞かせていただけるが一番嬉しいです!!! やっぱ人とつながっていることを感じていたいのでね。。。。