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MUSTARD@SHIBUYA BRIDGE


THINK GREEN PRODUCEが展開するマスタードホテル。現在は渋谷ブリッジに1件、浅草に建築中も含めて2件の、合計3件。だけれど、どれもびっくりするぐらい違うのです。

「アパホテル」って別に選ばないけれど、だいたい勝手が分かっていて、期待値の調整ができ、そして実際に行ってみると期待値を大幅に裏切る事はない。それが強み。みたいな事を、「ジャケ買いするホテル」の天才、龍崎さんが仰っていた。

でも、いくらチェーン展開しているといっても全くその期待調整が通用しない。それが、噂のマスタードホテル。

今回紹介するのは、「マスタードホテル 渋谷ブリッジ」。渋谷再開発プロジェクトのひとつであり、「渋谷代官山Rプロジェクト」として開発が進められた。渋谷から代官山方面へ向かう通りの、川沿い遊歩道の先。東横線の地下化によってできた2つの旧路線跡地にA棟とB棟が建つ。渋谷駅側のA棟には、保育園「渋谷東しぜんの国こども園 small alley」が、B棟には「マスタードホテル(MUSTARD HOTEL)」、そして飲める居酒屋「TRIANGLE CURRY」等のカフェ、飲食店が入居している。(TRIANGLE CURRYについての記事はこちら)

【MUSTARD HOTEL】

どんなホテルか一言で表すと、「オリセン」。わかる人にしか理解されないと思うけれど、参宮橋と代々木公園の近くに「オリンピックセンター」という青少年宿泊・研修施設が建つ。1964年東京オリンピックの女子選手村だ。

というのはさておき、1階のエントランスは綺麗になったニューヨークのサブウェイのよう。チェックインは「TICKETING」みたいなブースでしてくれる。誰かが来るのを待ちたくなる、そんな入り口。



ぜひ、宿泊してほしい理由の1つが、空中階の廊下。誰も今までにおそらく目の当たりにした事のない白さを目の当たりにすると思う。テーマは「コンビニ」らしい。インバウンドから見る「コンビニ」はなんだか非日常であり、その世界観を表現したとの事。私たち日本で育った人達は、コンビニがもう当たり前すぎてあの空間になんの違和感も感じず、むしろ「落ち着き」を覚えるようになっているけれど、インバウンドからみたコンビニは「超絶眩しい」のかな。ちょっと行ってみて。

バス・トイレ・洗面所はユニットで、通常のホテルと同じ。シャンプーやリンス・ボディーソープはあるけれど、通常のホテルよりはホステルに近いアメニティ量なので、次の日がある人は日用品は持参してくださいませ。

おしゃれな、ランドリー。


そして、朝になるとカフェ「MEGAN」の朝食。実は素敵なカフェレストラン「GARDEN HOUSE」の系列店。しっかりと「ジェニック」を抑えている、そんな優雅な朝ごはんでした。渋谷の喧騒までもう少し、最後のチルタイムをゆっくり過ごして。


でも、何もかも真っ白なのには理由があるらしい。

当施設は、稼働率100%を目指すのではなく、一定の部屋をクリエーターやアーティストに対して無料で部屋を提供する代わりに、作品を残してもらったり、展示会やライブなどを共同開催するという企画を考えているらしい。ホットドッグにマスタードを塗るように、だんだん色味を帯びていくのかな。

「非日常を感じたい」「一人で考え事をしたい」そんな不安定な気持ちにどこかに宿泊するなら、「マスタードホテル」へ。#日曜日の別荘 というよりは、「平日の特効薬」といったイメージ。伝わらないだろうけれど、私は少女ロボットになったキブンでした。


スキと思ったら、スキ!