ゲームキューブ

ゲームキューブは素敵なおもちゃ箱

 新聞と一緒に入ってくるチラシ類。わたしは小さいころ本屋や家電量販店、ショッピングモールのチラシを漁っていた。ゲームの広告がのっていたからだ。当時はニンテンドーDSが発売されていた。2画面、タッチスクリーン、銀に輝く機体という全く新しい体験ができそうな携帯機にわたしは非常に惹き付けられた。しかし先にゲームキューブを買ってもらったのでDSを手にいれるのはもっと後になる。
 わたしはゲームキューブが大好きだ。当時わたしの身近にある電子的体験ができる機械こそゲームキューブなのだった。友達の家でスマブラやエアライドをやりまくったわたし。ついに専用のゲームキューブを手にいれた喜びは限りなかった。ゲームキューブのいいところはそのデザインだ。スラッとした直方体の機体、形が特徴的なボタンがついたコントローラー……そしてなによりパープル・ブラック・オレンジ・シルバーといったカラーバリエーションの豊富さ!高性能な機械でありながらオモチャでもあることがわかるよいデザインだと個人的に思う。コントローラーは緑色の大きなAボタン、その左下にちょこんと赤いBボタンがあり、灰色ゼリービーンズ型のX、YボタンがAボタンを囲っている。かっこかわいい!ABXYボタンの左下には黄色のCスティック、左側には灰色のスティックと十字キー、左右にトリガーボタン。スティックが円形ではなくカクカクした多角形で囲まれているのもキューブ感がありかわいいんだ!ボタンの数の多さにもかかわらずスッキリしており特にABXYボタンは分かりやすくかわいらしい。

……大きくなるにつれて誰でも高性能機器が身近にある世界になった。ゲームもずいぶん進化した。DSも進化しまくって画面が巨大になり3Dになったりした。DSやPSPなどの携帯ゲーム機はカラーバリエーションが豊富で見てるだけで楽しい。しかし最新のTVゲーム機は色の違いが少なく黒か白色であり、個性的なオモチャ感なデザインを求めていたわたしには少し物足らなかった。実生活の忙しさもあったがWiiUやPS4の存在すら気がつかないほどTVゲーム機に対するアンテナは低くなっていた。去年発売されたNintendo Switchは初めは興味が無かったがゼルダの伝説が話題になって面白そうだったので気になりはじめた。Switchのコントローラーは左右に別れネオンレッド・ブルーとグレーが基本カラーで自由に付け替えることができると分かりワクワクした。わたしがゲーム機に求めていたのはカッコいい見た目だけではなく、オモチャらしい明るいカラーだったのだ。カッコよさとかわいさの両立したデザインがわたしは好きなのだ。Switchはなんとかして入手した。なかなか在庫がなく大変だった。もちろんネオンカラーだ。Switchのコントローラーは非常に軽く本体も小さく持ち運びが楽だ。そういえば修学旅行とかでゲームキューブを持ち込んでホテルで遊んでいた不届き者がいた。今はSwitchを持ち込む輩が出てきそうだ。ネオンカラーはかわいいので気に入っている。もっといっぱい色を出してほしい。New3DSもかわいいよ!公式サイトをチェックしよう!
 しかしながら、やはりはじめて買ってもらったゲームキューブが一番気に入っている。ゲームキューブが今みても良いデザインと感じるのは、機械でありながら特徴的なコントローラーとカラーバリエーションによってオモチャであることを主張しているからだと思う。ディスクをはめ込みカバーを閉じて起動ボタンを押す。すると真っ黒だったテレビ画面にキューブがコロコロ転がっていきゲームキューブのロゴマークになる映像が映される。これからゲームをするぞ!と心が踊り始める。そう、わたしにとってゲームキューブとはソフトをインすれば楽しい電子体験のできる素敵なおもちゃ箱だったのだ!!本当に秀逸な名前だと思う。わたしが遊んだのは「ドンキーコングジャングルビート」、「ワリオワールド」、「マリオパーティ6」等と少なかったが楽しい体験だった。一日一時間と制限されたなか噛み締めるように遊んだ記憶は色あせない。個人的に「ドンキーコングジャングルビート」がオススメです。あのゲーム体験は他ではなかなか味わえない。

以上、ゲームキューブ世代によるゲームキューブのススメでした。さらばです。