『葬送のフリーレン』年表
『葬送のフリーレン』世界年表を作ってみた(原作に基づく)。
当然ながらネタバレ要素(と誤りも)はあるのでご注意を。
本作の時系列、最新話(女神の石碑)で仕込まれているような特殊操作を含めて年表設定して作られていると分かる。その上で「80年ぶり」など実はもう何年か誤差を含んだ言い方も用いている。そういう誤差を持った表現も含めて設定がしっかりしている。ファンタジー的な要素を散りばめているが魔法一つとっても女神、人類、魔族で異なる体系を持っていて、魔族の言語認識と学習の仕方は人というよりAI的で異質さを重要な要素として扱っている。このような世界観をフリーレンを通じて見せてくれるのも本作の魅力となっている。
旅路の終わりまでにフリーレンが何を見せてくれるのか楽しみで仕方がない。
Chronological Table of Frieren's Era
・1500年前 神話〜原始時代。女神による世界創世?
・時期不明 大魔法使いフランメ、エンデへ遠征して戦友の霊と語り合う
・1000年前 魔王、エルフ殲滅を命じていてフリーレンの村が襲われる
・950年前 大魔法使いフランメの死
この間に大陸の過半を支配する「統一帝国」が生まれて後に消滅。人類国家は帝国、北側諸国、中央諸国、南側諸国に分裂した。
・600年前 フリーレン、七崩賢の一人と交戦、辛うじて死地を逃れたが回復に100年要した
・勇者ヒンメル生まれる
・ヒンメル15歳 北側諸国、北部高原へと破竹の進撃を始めようとしていた南の勇者、フリーレンを勧誘するが断られる
・ヒンメル16歳 南の勇者は大陸を猛ペースで北上。北部高原最北端の魔王軍補給拠点に七崩賢が集結して南の勇者を迎撃。南の勇者は七崩賢のうち3魔族を道連れに戦死
・ヒンメル遠征隊、魔王討伐の旅へ
・ヒンメル16〜22歳? 中央諸国で腐敗の賢老クヴァールと交戦。人を殺す魔法に対処困難だった遠征隊はクヴァールを封印(女神の石碑遭遇場所と時期を考えると「80年経過」は大雑把な言い方で封印位置から見てもっと早かったはず)
・ヒンメル23歳 ヒンメル遠征隊、北側諸国で女神の石碑遭遇
・ヒンメル26歳 ヒンメル遠征隊、魔王を倒し中央諸国へ凱旋。遠征隊解散。フリーレンは中央諸国で魔法収集の旅に出る
・ヒンメル 50周期流星群を前にひとり旅へ
・ヒンメル76歳 ヒンメル遠征隊再び集って、フリーレンの案内で流星群観望。ヒンメル死去
・ヒンメル生誕96年(死後20年) フリーレン、中央諸国聖都シュトラール郊外に隠遁しているハイターを訪ねる。古文書解読を依頼されて長期滞在へ
・ヒンメル生誕100年(死後24年) ハイター倒れる
・ヒンメル生誕102年(死後26年) ハイター死去。フリーレン、フェルンを同行させての魔法収集の旅を再開。フェルン16歳の誕生日を迎える
・ヒンメル生誕103年(死後27年) フリーレンとフェルン、腐敗の賢老クヴァールの封印解除して討伐
・ヒンメル生誕104年(死後28年) フリーレンとフェルン、アイゼンの元を訪問。ハイターとアイゼンの共謀で大魔法使いフランメの残した手記探索の結果、フランメがエンデと呼んでいた最北の地、魔王城への再遠征を決意
・グラナトで行方知れずだった七崩賢の一人「断頭台のアウラ」と遭遇して討伐
・北側諸国デッケ地方。シュヴェア山脈越えを目前として吹雪で身動きが取れなくなったフリーレンたちは避難小屋で武道僧侶(Monk)でエルフのクラフトと出会い、越冬へ
・ヒンメル生誕105年(死後29年) 北側諸国シュヴェア山脈・剣の里/北側諸国アペティート地方/北側諸国アルト森林。女神教僧侶の兄弟との出会いでザインが一時的にフリーレンの遠征隊に加わる
・北側諸国最大の魔法都市オイサースト、大陸魔術協会1級魔法使い認定試験にフリーレンとフェルンが受験
・ザオム湿原(封魔鉱の鉱脈)/ザンフト大森林/ファーベル村(南の勇者像)・ダッハ伯爵領(宝剣探索と剣の魔族討伐)/エトヴァス山地(秘湯)/城塞都市ハイス(温泉あり)/ナーハリヒト地方(北部高原関所)/北部高原ビーア地方(穀倉地帯と皇帝酒)/北部高原ノルム商会領
・ヒンメル生誕106年(死後30年) 北部高原ルーフェン地方(ゲナウ一級魔法使いの故郷)/北部高原ドラッヘ地方/北部高原コリドーア湖(天候回復待ちのため港町で越冬)/北部高原トーア大渓谷(ゲーエンの橋)/北部高原シュマール雪原(聖雪結晶鉱山)/北部高原ヴァイゼ地方城塞都市ヴァイゼ(黄金郷のマハト討伐)
・ヒンメル生誕107年(死後31年) 北部高原エルンスト地方(統一帝国時代遺物との遭遇)/北部高原ヴィッセン山脈(天脈竜)/北部高原キーノ峠(帝国領関所)
・フリーレン、女神の石碑を再訪(大陸に10碑あるものの一つ)
・帝国領ボーネ村
余談。こうやって年表を作ってみると南の勇者の凄さが分かる。フリーレン・フェルン・シュタルクが5年かけた所を1年で踏破したのだから。