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そこでしか手に入らないもの

お彼岸なのでおはぎを食べる。
(本当は「ぼたもち」というべきなのかもしれないけど、習慣と好みにより「おはぎ」で通す。)

もちろん、自家製。

「もちろん」というのは、手づくりにこだわっているわけではなく、単に売っていないから。
私の好きなおはぎは、うるち米のごはんを半殺しにしてつぶあんで包んだもの。
つぶあんはそのまま食卓に置いておくと、乾燥して粉が吹くくらい砂糖が少ない。
この「砂糖少なめ」が難しく、一般的なお店で販売されているものは、水飴や上白糖をたっぷりと使って艶々。それはそれで美味しそう。だけれど、砂糖たっぷりだと途中で飽きたり、胃がもたれてきたりして、たくさんは食べられない。私がお彼岸に食べたいのはそれではない。
大皿に20個ほど盛りつけてあって、各々が食べたいだけ皿に取って食べる、お彼岸の休日のお昼ごはん。ひとり3つ4つはぺろりと食べてしまう、おむすびのようなおはぎ。

今では2つもあれば充分だけど、やっぱり食べたいのはそんなおはぎ。
でも、お店では買えないから、今年もやっぱり手づくり。

Recette (なんでもない素朴なつぶあんの作り方)

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