アーミー紹介: アダプタ・ソロリタス

前回のアーミー紹介が好評だったので調子に乗ってもう一つやってみよう。今回はボルトガンとメルタガンとフレイマーが織りなす神聖なる三位一体(ホーリー・トリニティ)、アダプタ・ソロリタスだ!今回は「重め」なので頑張ってついてきて欲しい。

皇帝陛下の花嫁

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バァーーーン!!!これが我がアダプタ・ソロリタスアーミー、白銀の衣修道会(オーダー・オヴ・アージェントシュラウド)だ!!寡黙ながら積極的な攻勢を旨とし、セラフィムやドミニオンと言った強襲部隊で名を馳せる修道会だ。新コデックス(何年ぶりだ?)ではなんと《大亀裂》の影響で壊滅的打撃を受けたといわれているが、神出鬼没なエントリーで《帝国》の危機を救い、風のように去っていくという。去り際に通信で「聖シルヴァナが護ってくださる」と言い残すと言うが、かっこよすぎか?では我が陣容をご覧いただこう!!

鉄の重みを知れ

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こちらは我が軍の主力、ヘヴィウェポンを構えたリトリビューター・スカッドだ。最近始めた初心の友は違和感を覚えたかも知れないが、何を隠そう私のシスターたちは全てメタルである。私がこのアーマーを作り始めたのは2013年。コデックスはなんとPDFファイルだった。そして更新はずーーーっとされなかった。さらには一部のビークルを除くすべての商品がメタル製という狂気のアーミーで、集め始めたときは「Muroさん正気ですか?」と言われたものだ。マイナーアーミー中のマイナーアーミー。存在そのものが希少価値と言ってよかった。トループのバトルシスターがブリスターに3体ランダム封入で2300円だった。サージェントやキャラクターやスペシャルウェポンはだいたい1500円。うーん、この。それが今や2500ポイントある。アーミーケースが重すぎて凶器になるレベル。もはやプラの新製品を買う理由がないくらいの物量だ。買ったが。

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「エクソシスト(バトルタンク)はイギリスで生まれました。アメリカの発明品じゃありません。我が国のオリジナルです。しばし遅れをとりましたが、今や巻き返しの時です。」
「エクソシストは好きだ」
「エクソシストがお好き? けっこう。ではますます好きになりますよ。さぁさぁ、どうぞ。エクソシストのオールドモデルです。……美しいでしょう? んああぁ、おっしゃらないで。パーツがメタル。でもプラなんて見かけだけで、夏は曲がるし、よく折れるわ、すぐひび割れるわ、ろくなことはない。モールドもたっぷりありますよ。どんなペインターの方でも大丈夫。どうぞ持ってみてください。……いい重量でしょう? 余裕の重さだ、素材が違いますよ」
「一番気に入ってるのは……」
「何です?」
「……値段だ(当時8800円)」

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巨大ノコギリとセクシーな衣装が特徴のレペンティアも昔はこんなだった。すぐ死ぬので運用がすごーく難しい。

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バトルシスター・スカッド。フツーのチェーンソードを持ったお姉様(シスター・スペリオール)も別売りで揃えなくてはならなかった。この数で既にシスター・スペリオール(1500円)、バトルシスター(3人で2300円×2=6600円)合計8100円、ここに旗持ち、ヘヴィウェポン、スペシャルウェポンを加えるが、トループが1分隊だけていいはずはなく・・・察してください。

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これはマニア垂涎のレジェンド級アイテム、その名も「祭壇」。お値段1500円(!?)。ゲーム上はなんの意味もないただの飾りで、何故このアイテムがそもそも存在したのかよくわからない。その昔、高円寺にあった頃のジャイアントホビー に行った時たまたま見つけて即ゲットした。店員さんもまさか買う人がいるとは思っておらず、ネタで仕入れていたとのこと。普段は聖セレスティンの復活マーカーにしている。

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進撃のペニテント・エンジン。説明不要。オールメタルの狂気を見よ。おかげで真鍮線をはじめとしたモデリングスキルが上がった。二度とやるか。今はプラになった上に一回り小さいぞ。

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修道軍を率いる「生ける聖人」聖セレスティン。今はなき柏のミスターフィールドで、ムサシ店長につきっきりでNMMを教えていただきながら完成させた思い出のミニチュア。彼女だけ意味不明な強さだった。自立しないとか、マイケルに似てるとかいろいろあるが、メタルミニチュア最高峰ともいえる造形の美しさ。この時代のシスターのミニチュアは全てにおいて完成度が高く、同時代のGWのメタルミニチュアと比べて格段に気合が入っている気がする。今でも十分に存在感のある造形ばかりだと思う。

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自慢の逸品。それはオッサン。修道会ではなくて、帝国正教会からやってくる坊主たちだ。ゲーム中はシスターたちを応援してバフできる。ebayやら何やらを駆使して血眼になって集めた、7人のSAMURAIたちだ。ショットガンと旗を持ったハゲ(ユーライア・ヤコブス)と、クソデカメイスと携帯お仏壇みたいなのを持った奴(アーチコンフェッサー・キリノフ)はスペキャラで、あとは名も無きオジサンたちだ。多くは絶版になって久しく、今はなかなか手に入らない。皆個性豊かで、無駄に気合の入った造形をしている。

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セラフィム・スカッド。見ていただければわかるが、なんとも言えない支柱が足から生えていて、それで立っている奇跡のミニチュア。ベースも小さいため、段差があると自立できない。ジャンプパック2丁拳銃フルアーマーお姉さんという属性盛りまくりなユニット。大好き。

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マリーン並みの装備と射撃技能を持ち、士気が高く、パワーアーマーと奇跡セーブ(6++)を持つ軍団。今回のコデックスでは奇跡ダイスを用いて出目を操作できるインチキ能力を持つ。最近のトーナメントシーンでもかなり猛威を振るっているとか。

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こちらはカノネスたち。左右の手にいろんな武装を持たせてカスタマイズできるようになっている。めちゃめちゃ良キットだった。ゲームでも使いやすい万能HQ(というかオンリーHQ)として編入する。HQが安いというのは良いことだが、当然白兵戦能力はあまり期待できない。

今回の全キットプラ化について

最高の一言だ。だが、私個人としては、あれだけマイナーで茨の道だったアーミーが突然手に入りやすくなったことで、「インディーズのころから応援していたバンドがメジャーデビューしてポップでキャッチーになっていく悲しみ」みたいなのを少し感じている。しかし実際、キット自体が高額になってきているので、メタルミニチュアだったころとほとんど変わらないかそれ以上の金額がかかるアーミーになっているから、これから始める人は注意してほしい。というか始めよう。なぜやらないのか?スタコレがないから?お顔がゴ○ラだから?(異端審問案件)

最後に

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私はメタルミニチュアのシスターを心から愛しているし、プラの新造形もマジで最高にクールだと思っている。だがオールメタルのアーミーは希少だ。このアーミーを作る過程で私はさまざまな苦難を乗り越えた。というわけでアダプタ・ソロリタスをコレクションしている趣味人の皆様は、関東近辺でメタルシスターのアーマーを所持している人を見かけたら是非「お姉様」と呼ぶようにしよう。約束ですわよ、妹たちよ。

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