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365のこと

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27歳の一年間の記録帳。2020/4/10までなるべく更新をしていきます。 #365のこと
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2019年4月の記事一覧

020.「平成が終わる」のこと

020.「平成が終わる」のこと

平成生まれの私は、平成以外を知らない。
どこかで永遠に続くと思ってて、「これだから平成生まれは」って言われ続けるんだろうなあとぼんやり思っていた気がする。

先日、友人との詩歌ユニットのお題で”昭和”について詩を書いた。
二人してウンウン唸って締め切り間際まで悩んでいたのだけど、それって情報でしか知らない上に想像しかできないからだよねって話をした。
もっと言えば、平成初期の頃も情報でしかわからない

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019.「春が終わる」のこと

019.「春が終わる」のこと

社会人5年目の春が終わる。
春はいつでも出会いと別れがつきまとって、苦手なのに嫌いになれない。

終わるという言葉にナーバスになってしまいがちなのだけど、すぐに夏がやってきて、秋になって、冬が来て、また春が来る。

ぐるぐる回ることしかできないのだけれど、それでも今年の春は当たり前だが一回しかないので、酒を飲みながら好きな人たちと楽しく過ごせて良かったと心底思うひとときでいたい。
#201904

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018.「愛は許すこと」であるのこと

018.「愛は許すこと」であるのこと

最愛なる綾野剛氏が言っていた、「愛とは許すことである」というフレーズにめちゃめちゃ共感して生きている。

許すとは諦めに近い。
相手が自分の範疇にならないことを認めて、そのままであることを受け入れるということだ。
すべてを許しても仕方ないけど、そうやって許すことで恋愛の大体を肯定できた気がする。

ドタキャンだろうが、浮気だろうが、すきならば全部全部許すしかない。だってそれが愛なんですもの。

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017.コピーライターであること

017.コピーライターであること

文章を書いて金をもらう仕事についている訳だが、なかなか難しい職業であることを痛感する日々である。

文章、もっと言えば言葉は、今日ほぼ誰にでも書けるものであって、誰にでもできるものでお金を稼ぐのは簡単じゃない。
その理解はクライアントや親はもちろんのこと、社内だってそう。「所詮は文章」って雰囲気がどこかしらまとわりつく、そんな仕事だ。

コピーライターって仕事は、クライアントの抱えている課題を解決

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016.詩人であること

書かないと死ぬ、という呪いにかかって何年だろう。
もちろん書けなくても死なないし、死ねないことはわかっているんだけど書かずにいられない。

学生時に何人も天才だとおもって見ていた人たちが、断筆宣言をして久しい。
彼ら彼女らのしあわせがそれで担保できるなら何も言わないけど、もっともっと作品が見たかったのは事実である。

久々にゆるい合評をして、殴り合う尊さを追い出した。
書きたいことが正しくかけなく

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015.「親愛なる綾野剛さまへ」のこと

015.「親愛なる綾野剛さまへ」のこと

前略、今頃はまたテキーラを飲んでいる頃でしょうか。
舞台の上から眺める光景はどうですか。
スポットライトと自分の中の熱がぐるぐるして、どうしようもないくらいの興奮と緊張が駆け巡っているのでしょうか。
本日は真っ赤なスーツでしたが、熱中症が心配です。
照明の落ちたこちら側のことはあまり見えてないと思うのですが、久々に会えたことを嬉しく思います。

思い返せば、もう何年あなたのことをすきでいるのかわか

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014.「どこまで頑張ればいいのか問題」のこと

014.「どこまで頑張ればいいのか問題」のこと

適度に手を抜くことが苦手だ。
正確には手を抜いているけど、人から見て「そこまでやらなくても」と言われることよりも「どうしてそんな手を抜いたの」と言われることが怖くて、結局抜ききれない。

誰かがやらなきゃいけないことを誰もやらない時、「誰かやれよ」って思ってる時間も「誰かやってくれよ」という空気も全部嫌いなので、同じイライラなら自分がやってイライラする方がいいなと思ってついやってしまう。
そうする

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013.「あなたは砂場でマルボロを」のこと

013.「あなたは砂場でマルボロを」のこと

許さない、許してほしい、許せない。判決を待つ 砂場の淵で

去年の11月末に小説ハッカソンで執筆した恋愛小説「あなたは砂場でマルボロを」は、上記の短歌から始まる。
この小説を起点に今の人生があるわけですが、”小説を書きに行ってライターを借りたら恋人ができた”ってのは、本当現実は小説より奇なりということでしょうか。

書く前に決めていたことは「さみしい人に寄り添うものを書く」だけ。
さみしくてさみし

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012.ナーバスとの付き合いのこと

012.ナーバスとの付き合いのこと

申し訳なさと悲しさとやるせなさで脳がぐるぐるして、久々に意味もなく泣いてしまった。
普段なら「しゃーない、切り替えよっと」とできることが不意にできない時期が来る。早めの五月病とはまた違うアレ。
自分をご機嫌にする方法として、何も考えずに酒を飲んでご飯をたっぷり食べるっていうのが一番だと知ってるんだけど、今は体調的にそれもできない。困った困った。

そんな時はあったかいものでも飲んで、毛布に抱きしめ

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011.恋人との距離感のこと

011.恋人との距離感のこと

例えば「デートの最適な回数って月幾つだと思う?」って聞かれたら、「会えたらそりゃ楽しいとは思うけど、自分の時間も欲しいからせいぜい月1〜2くらいじゃない?」と大体答えてきた。
飽き性だし、友達と遊ぶのも大好きだし、仕事で疲れた翌日は死んだように寝たいし、ひとりでふらふら出かけたり銭湯でぼーっとしてすごしたりもしたいし。

それは恋人も同じだったらしく、気があうねーくらいに思っていたが、なんだかんだ

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010.「知らない街を歩く」のこと

010.「知らない街を歩く」のこと

地図が読めないくせに知らない街で待ち合わせをするのが好きだ。
基本的にギリギリかやや遅刻してしまうことが多いのに、時折めちゃめちゃ早く着いてしまったり、もしくは相手がめちゃめちゃ遅刻してて暇な時、その辺をふらふらと徘徊する。

誰も私のことを知らない街で、みたことのない空気を吸って、ちょっと不動産屋さんの張り紙を見る楽しさ。

そうして「待った?」が聞こえる頃、勝手に少しだけわかった気持ちになって

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009.ヤケ酒をする夜のこと

009.ヤケ酒をする夜のこと

むしゃくしゃすると、深夜でも大量に食べちゃったり、自宅の冷蔵庫いっぱいに入っている缶ビールを開けてしまう欲望わがままガールなのですが、そろそろそういうのを全部やめたいなあと思う。

二日前も学生みたいな飲み方をしてしまって、今年初のタクシー帰りを決めた上に翌日偏頭痛で死にかけて「もうお酒は控えます」と誓ったのに、今日も今日とて飲んでしまった。

これは完全に言い訳なのですが、ほぼ飲めない家計に生ま

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008.「予定を入れることと約束をすることへの恐怖」のこと

008.「予定を入れることと約束をすることへの恐怖」のこと

今でこそスケジュール帳が真っ黒になりがちで、すっかり忘れてダブルブッキングしかけたりすることも多くなったけど、昔は予定を入れたり約束をすることがひどく苦手だった。
苦手な理由はわかっている。降ってきたチャンスを逃すことへの危惧と、約束していたことができなかった時の悲しみがつらいからだ。
自分で決めないって責任がないからすごい楽で、相手のせいにできちゃうけど、自分ではどうにもできない。
当たり前のこ

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