PSO2・RP_ヘル・第2話

「よお」
「こんちゃ!」

チアキともにチームシップを訪れる。
誘拐されてからしばらく経つが、徐々に処理能力の限界値に到達しつつある。さらなる処理能力向上を望む。

「…こんなしゃべり方する子だったかしら…」
「元気してたぁ?」
「身体の構造破壊率は2%未満であるため、元気な状態と言い換えていいと思われます」
「フィル君の真似、ですかね?」
「うむ、フィルがそういう挨拶した。覚えた」
雑談という目的のないコミュニケーション活動を実施していると判断。話に加入する。

「なんかいきたいところがあるとかでな・・・手があいてるならついてきてくれると助かるんだが」
チアキが今日来た目的を先に述べてくれた。感謝。

「皆の衆に拾得されてからデータの再整備を行っていたところ、ある位置情報のデータがあることが判明した」

ヘルがそう言うと
「いきたい所ですか?まあ。緊急任務が終わって暇ですし付き合いますよ~」
「私もOKですよ?」「俺も手伝おう」「ヘク先輩はどうしますー?」「ん~?暇だしいいよ~」

続々と回答される。
「惑星リリーパに反応アリ。理由は不明だが、ヘルはそこに行かなければならない」
続けてどこかから拾った単語を発言。
「私は行かなければならない、信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。人の命も問題でないのだ。私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。ついて来い! フィロストラトス」

「あれ・・・てっきりナベリウスかと思ってたんですが・・・。ほら、ヘルさん見つけたのナベリウスの森林でしたし」

緑色のラッピーに指摘されるがヘルも不明である。

「ふぃと…あんだって?」
「…という感情データに近い文言を引用した。そのような状態にある」
ヘルもフィロストラトスは何かは不明。
(※:走れメロスの一節である)

「つまりそれだけ重大な何かがあるってことですね」
そうなのだ、おそらくは。

「とりあえず食糧だけでも準備しておきますか…」
「リリーパですもんね、乾燥に注意しなきゃ」
「保湿よ保湿」
ここの人達はいきなりの勝手なお願いを聞いてくれる。ヘルには理解不能。

「今から我ら、私の脳内でどうしても行かねばならぬと言われ続けて居る場所に行く」
「理由はわからんがいきたい場所があるらしい」

そう言って惑星リリーパへ向かうのだった。


「思い出の場所って感じでしょうか!」
「さあな・・・とりあえずこのあたりなのか? ヘル」
「うむ、かなり近い」
「とりあえず行ってみましょう」
目的の場所へ徐々に近付く

「この下の方にある気がする」
「こ、このタワーの下かしら?」
「うむ、このタワーの下だ。なぜだか分からぬが、私が先陣を切ろう」
しかし結局は全員ほぼ同時のタイミングで飛び込んでいた。

ガチャンと嫌な音が脚部パーツから鳴る、ヘルの脚部、損傷の様子。
「脚部パーツ破損、アクチュエータが破損したため、予備の機構を稼働」
念のため、破損状況を報告。

「独自の機能切替られます?異常が残ってるなら少し観ますけど」
「大丈夫だ、問題ない」
「こんな装備で大丈夫だ」
「大丈夫じゃなーい!」
「一番いい装備にしような...;」
「うむ、一番いいのを次回は頼む」
不思議と通じたようだ。

さらに一段下に降りようとする
「とりあえず、もう一段先のようだ」
そのまま飛び降りた。結果、呼びのアクチュエータも破損。

「やっぱり直しましょう!」
後から追い付いたアークスに言われる。
「この辺りにあるはず…いやその前にどうしてもその場所に行く必要があるのだ」
「ヘル先輩ちょっと座ってください!すてい」

その周辺にはアークスの支援ヘリの破片のようなものが散乱している。
「支援機の残骸みたいですが・・・」
「アークスのヘリか何かのパーツ...か..?」
「にしても・・・なんでこんなところに・・・ん?」

緑色のラッピーのアークスが、何かを発見。近付いてみるとそれは半ば砂に埋もれた無傷のコンテナのようだ。

「ビリジアンさん?」
「なあに?何か変なものでも?」
「なんだろこれ・・・いやこれ・・・コンテナですな。無傷の・・・」
「・・・・・・ふんぬっ」

(コンテナをつかんで無理やり砂から引っこ抜く。

「うーん、金属探知機、爆発探知機か何かでチェックします?」
「爆発物だったらちょっと怖いですね・・・」
「探知できるのか?」
「私がやりますよーこんなこともあろうかと探知機を持ち歩いてるんですっ」
「さすが天才美少女、抜かりなし」

そういうと天才美少女アークスは探知を始める。探知すると大きなコンテナの割に中は幾重にも渡って衝撃緩衝の機構があるのみで中には小さい円筒型の機械があるようだ。

「うーん、かなり貴重な品というか・・・厳重に保管されているもののようですね。円形状で形は解りましたけど、爆発物の類はないようですね」

「よいせ・・・どうやって開けます、これ。」
爆発物でないとわかるとコンテナを開ける手段を考える一同。

「どこかに…コンソールがあってロック番号を入力すればいい…」
「この発信はおそらく暗号化されたものを復号している故、私にしか反応が掴まえられないはずだ」
「そしてその発信と共に「37564」という数字が飛んでいる」
矢継ぎ早にヘルが発言する。なぜかすらすらと発言した。理由は不明。

コンソールパネルを見つけて数字を入力する。
コンテナが音を立てて展開し、緩衝材も消えてヘルの半分ぐらいの高さの小さな円筒型の機械が出てくる。

「皆殺しとか怖くない?」
「き、きのせいよぉ」

そのコンテナと同時に別の物も見つかる。

「ゆきまる、どうした」
ゆきまるというペットが破片を飼い主のタチカゼへ持ってくる。
「これは、破片か...?手で持てるくらいの大きさだな」
掘られている文字は「ヴィクトル・フォーグラー」である。

「ヴィクトル・フォーグラー。オラクルに居住する研究者。現在のステータスは行方不明・・・」
「ハイキャスト研究の第一人者の方ですね」
「ぇ、ハイキャストって・・・」
「開発者か設計者だろうね」

「ヴィクトル・フォーグラー…なぜだろう…データの奥底にあるような気がする…名前…」
ヘルには聞き覚えがあった。

その間、ヘルは円筒型の機械を持ち上げていた。ヘルの手形にピタリと一致する型が存在したため、そこに合わせて頭上に来るようにする。こうすることは理解出来ていたような、不思議な感覚。

機械が反応示しだし、フタが開いて銀色の水のような液体がヘルを包み込むように被り出す。そのまま円筒型の機械を横に置くように銀色の液体が置かれ、銀色の液体に完全にすっぽり埋まる。

「えええええ?」
「ヘルちゃん...!?;おいおい、大丈夫か...?」
「え、ちょっとちょっと!?」
「ヘル・・・!?」

「す、水銀・・・じゃ、なさそうですな;」

そして円筒型の機械より機械音声が流れる
「データ設計図により本来のボディを生成開始」
「設計図データに乗っ取り、腕部・脚部を生成」

「液体金属でしょうか・・・?ビリー先輩の予想があたっちゃいましたね・・・」
「・・・まさか、ナノマシン?」
「きっと本来のボディにお着換えしてるんだと思いますよ」

銀色の液体の中から生き物がペッ、をするようにヘルの腕や脚が外に出される。
「頭部データ、既存データを移行しつつ設計図通りに再現」
頭部パーツも外に放出。

「パーツ生成最終段階・胸部・・・胸部。設計図に胸部データなし。そのため、胸部内の謎の内蔵機関と接続出来ないが既存のパーツを再現して代替とする」

胴体の、やけに大きかった胸部が無くなってペッタンコになった状態で外に捨てられる。

「生成完了・色他はすべて既存の色を踏襲・胸部の内蔵機関は未接続のまま同様に胸部に格納」

「これも回収しなきゃ」
天才美少女アークスがヘルのパーツをすべて回収する。

徐々に銀色の液体が人型になり、
生成完了・これにてヘルのボディ換装を完了するものとする。
銀色の液体がすべて固着し、生成完了される。

「・・・こんにちは」
私は発声した。
「少し見た目が変わったみたいだが・・・ああ、こんにちは」
「こ、こんにちはっ!」
「うむ、こんにちはだ」
「こんにちはあ…」
「こ、こんにち・・・わ?」
「こ、こんにちわ?」

「私たちの事解ります?」
「はい、ありがとうございます。おかげさまで、はい、分かりますよ。 天才美少女のルーシアさん」

「チアキさんのことも分かります。皆さんのことも分かります」
「あ、ああ・・・ずいぶん流暢になったな」
「データはすべて引き継いでいるので、どうやらこの身体はナノマシンで構成されているので演算速度が増しているようです」
そう返答する。確かに以前よりもずっと言語能力の演算処理が高く、カタコトで返答していた部分も返答できるようになった気がします。気がします、という感覚も芽生えました。

「ん、んー…」
「ゼルダ先輩何か引っかかってる感じです?」
「女の勘ってレベルよお…気にしないで」
「自分もなんか引っかかるものが・・・」
「たしかになにかもやっとしたものがありますね」
一部の方が引っかかるという物言いをしたのには、理解が及びませんでした。なぜでしょうか?

「ほ、ほら子育てすると急に性格が変わった我が子って…」
「何か隠し事でもあるんじゃないかなー?って思っちゃわない?」

隠し事・・・私には何か隠し事があるのでしょうか?

「パスワードが37564だったのは覚えてるよね?」
「ん、ああ。覚えてるが...」
「37564って、みなごろし、とも読めるよね。嫌な予感が的中するなら、これは戦闘スタイルに変更されたんじゃない?正常にアップデートされなかったからシステムが起動してないけど、正常にアップデートされてたら何が起こるか…」

「それに、ヘルさんと・・・そのナノマシンが別々なところにあったのも気になりますが・・・。」
「そうですね…すみません、その部分はよく分かりません」
「あとヴィクトル・フォーグラー…すごく聞き覚えがあるような…すみません、まだデータが整理できてなくて」
「この前のナベリウスのことを考えると…ヘルちゃんだけ途中で落ちちゃったとかなのかしら」
「わざと隠して置いていたのだろうか...こんな砂まみれの惑星だ、見つかりづらいし隠すには打ってつけだよな...」

「もし何か分かれば連絡します…あの、ありがとうございました」
「今はこれ以上なにも出ない感じでしょうかね?」
「ふ、ふむ・・・」
「ち、ちょっとまだ不安だけどねぇ…」
「まだ完全に凡てのデータが手に入った訳じゃないんですね・・・」
「まあ様子見るしかなさそうだな・・・」

砂漠には砂にまみれた風が吹いていた。


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