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【体験談】中1息子が自宅からSSATを受けた話1【欧米留学志望者、インター校在学生・志望者向け】

1.SSATって何? 日本人体験者の少ないテストの実態


海外のインターナショナルスクールへの進学に興味があっても、「SSAT」を知らない方はわりと多いのではないでしょうか。

SSATはテストの名前です。
と、いわれれば想像がつきますが、アメリカの大学入試の際に学生が受ける「SAT」の低年齢版です。

ちなみに、SATが「Scholastic Assessment Test」の略で「大学進学適性試験」とされるのに対し、SSATは「Secondary School Admission Test」の略で、セカンダリースクール(主に北米の、中学・高校)の入学試験の一部として行われるという性質のものです。

アメリカ・カナダなど北米圏のハイレベルな私立学校では、多くの場合、出願時の提出書類としてSSATのスコアが要求されます。
(ちなみに、公立学校ではこのような試験を要求されることは稀です)

ちなみに、マレーシアのインターナショナルスクールに入学する際にSSATのスコアが必要、という話は聞いたことがありませんので(マレーシアはイギリス式の学校が多いですし)、特に中学1年生くらいまでの低年齢での留学を検討している方は、SSATは直接は関係ないと思われます。

しかし、「マレーシア留学を足がかりにアメリカやカナダの高校に」という考えが少しでもある方、「本当は欧米圏に留学したい」と考えている方、「世の中の同年代のスタンダードのレベルを知りたい」という方なら、知っておいて損はない情報ですし、子どもが英語に慣れたらぜひ受験してほしいテストです。

「スタンダードを知る」ということはとても大事です。
特に、マレーシアのような「英語圏でない国」で留学をすると、
「ネイティブの国ではないから、英語やその他の教科の学習のレベルが低いのではないか」
という思いにとらわれることになります。

マレーシアのインター校では、多くの場合、Year7以下の低年齢では全国一斉実力テストのようなものを行いません(小学校時代は、テスト対策の勉強ではない部分に重きを置いているためです)。
そのため、留学して月日が経ち、英語での授業に慣れてきて困難が減ってくると、「現状の学習内容で、果たしていいのだろうか」という不安はつきものとなります。

日本人によるSSATの受験体験談、というのはあまりありませんので(そもそも日本語の情報も少なめ)、今後、真剣に海外での進学を視野に入れている方の参考になれば、と思い、体験談を詳しく説明していきます。


SSATは、受験料はお高め(IELTSやTOEFLより高い)ですが、その価値はあります。

その身銭を切った体験談(笑)は貴重かな、っと思いますので、ご興味のある方はぜひお読みください。

情報量が多くて1記事では書ききれないので、続報が気になる方はぜひフォローをしてくださいね。


2.SSATの対象年齢は?


アメリカの大学進学適性SATの弟分(妹分)であるSSATですが、さらに3つのレベルに分かれています。

上から、
Grade9からGrade12(日本の中学2年~高校3年相当)への入学を希望する、現Grade8からGrade11(現:日本の中学1年~高校2年相当)は、SSATのMiddle LevelのUpper Level、

Grade6からGrade8への入学希望者(現:日本の小学4年~小学6年)は、SSATのMiddle LevelのLower Level、

Grade4からGrade5への入学希望者(現・日本の小学2年~小学3年)は、SSATのElementary Levelとなります。


3.SSATの受験方法は?


SSATを受ける方法はいくつかあります。
テスト会場に行って紙のテスト用紙で受験、テスト会場に行ってパソコンで受験、自宅からパソコンで受験、の主に3つの方式になります。

自宅からの受験は規定が厳しそうなことが書いてあるので敬遠する方もいるようですが、今回わが家では自宅からの受験を行いました。結論として、特に大変なことはないので、外国から受験する場合など、アクセスのよい場所に試験会場がない場合、自宅からのオンライン受験がおすすめだと思います。ただし、試験のスケジュールはアメリカ時間になると思うので、時差は考慮しないとなりません。

自宅からの受験では自前のパソコンを使いますが、ノートPCでも大丈夫ですが、クロームブックやipadでは受けられないのでこの点も要注意です。スペックは、普通に大学生や社会人が使う程度のものであれば大丈夫なのではないかな、という印象です。事前に動作チェックもできます。

アメリカまでいかないと受けられないんじゃないの?
東京など大都市圏のインターナショナルスクールでならやっているのかな?
などと思っていた方もおられるのでは、と思いますが、世界中どこでも自宅から受験できる、というのはかなりありがたいことではないでしょうか。


4.SSATの受験料は?IELTSよりも高い!


受験料は、International Testingとして、両方のMiddle Levelで320ドル。訳45000円強です。
(Elementary Levelだと $225、約32000円)

しかし、貧困家庭の子ども、孤児、ホームレスの子どもなどは無料で受けられる。また、パソコンがなくても家からペーパーで受けるなどもできる、と記載があります。その対象になるかどうかも公式サイトに書いてあります。
このへんが、チャンスの国アメリカらしいですよね。

ここまでが試験の概要で、このあと事前準備(事前の勉強や模試、確認事項など)についてもいろいろあるのですが、それよりも、

受験した人しか知りえない当日の試験の流れについて

次回からはさっそく説明していきたいと思います。

マガジンに入れていきますので、ぜひフォローして続編を読んでくださいね。


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