僕が同性パートナーと結婚式を挙げるまでの経過(①ゼクシィ相談カウンター)
『プロポーズされたら、ゼクシィ!』
という言葉、CMでありあまるほど聞いていたし、
なんか花嫁グッズとかかわいいやつじゃん?使うかは分からないけど母にあげれば喜ぶだろうし…
というノリで、29歳のおっさん、近所の書店でゼクシィを買いました。
※なんとなく現物を手に取りレジを通したかった(笑)
白人の美人な女の子が飾られたピンクの冊子。「内容はほぼ広告」だとは知っていたけど、心躍ります。
しかし中身をいろいろ読み進めていくと、自分はドレスを着ないから、いろんな特集ページは参考にならないし、ああやっぱり、結婚式やそれにかかる準備は、花嫁のためのものだろうなあと感じるわけです。
東海圏内の「映え~~」な式場広告がある中、結局素敵そうな場所があっても、そこで僕たちはあげれるのか?と思うわけで…
インターネットの式場検索では「LGBT可」と謳われてる結婚式場もソートで選べるので、検索でヒットしたところとゼクシィを見比べながら、ある程度下調べをし、「ゼクシィ相談カウンター」という、「結婚前のカップルが式場探しをする相談をするところ」があることが分かりました。
帰宅した彼が机にこれ見よがしにおいたゼクシィを見て爆笑。
「たいちゃん行動が早いよ~~(笑)」なんて困らせながらも、思い立ったが吉日の僕。彼の休みの予定を確認し、さっそく相談予約をとりつけました。(いまはLINE でやりとりできて便利)
後日、夏の暑い昼下がり、名古屋駅エスカの近くにある相談カウンターに。男二人でドキドキしながら受付を通り、今更ながら「他の人に見られたらどうしよう…」なんて思いつつ、エレベーターに乗り、ドアを抜けます。
思ったより落ち着いた場所。おしゃれなオフィスって感じで、ゼクシィの雑誌のピンク!みたいな雰囲気とはうらはら。簡素で大人っぽいつくりでした。もっとわんさか人がいると思ったけど、特になし。あれ?ここの仕事けっこうひま??(笑)とそんな斜めの目線も持ちながらゆっくり話できるかなと、カウンターへ。
笑顔の素敵な姉さん。(でもきっと年下)
男性カップルがもてなされる感覚、いまいち慣れていませんでしたが、それだけ丁寧親切に説明してくれました。
イメージとしては初めてスマホを使うおじいちゃんにショップ定員が料金プランやアプリについて説明する感じ。知らない世界を教えられ、僕らは「ふぇ~」「ほ~」の声しか出ず…(笑)
お姉さんは大きなパソコンで、だーーーっと検索をかけ、場所や条件、予算、好きなイメージなどを説明し(この辺から彼は置いてけぼり…(笑))いくつか絞って、およそ1~2時間で見学予約をとりつけることになりました。
実際に同性カップルOKのところをすぐにアポをとってもらい、次の休日に午前1件、午後1件(おしゃれなレ川沿いレストラン、おしゃれな式場)を予約して終わりました。この辺は不動産の内見予約に近い感じでした。
最後に指輪の業者のクーポンなどもいただき「あわせ売り込みされたぜ」とは思いながらも、笑顔でおいとましました。
今振り返ってみると、このとき思ってたのは、とにかく僕ら同性のカップルでも当たり前のように予約ができ、見学を受け入れてくれる場所が名古屋にもたくさんあるんだなあという感動でした。
また大多数のお客さんであろう、男女のカップルと同様なサービスを受けられる感覚ができ、商売とはいえこれからの結婚式の準備にも安心感を持てました。
まあこのご時世、多様な家族を受け入れたほうが儲かるわけだし(笑)社会の当然な流れではあるんだろうけど、そんな需要がどれくらいあるか分からない中で、企業の方針を定めるのも労力やお金もかかるし、名古屋はもっと後進的だと思っていたので、うれしい誤算でした。
いろいろ不安な中で「結婚式をあげてもいいんだ」と背中を押してもらえる感覚が強かったです。
せっかくお姉さんも頑張ってくれた式場選びですが、
実は‥結果的にこれが最後の話し合いになり、選んだ式場も行かないことになってしまいました。
「こんなにしてもらったのにひどくない??」って思いますよね。
いろいろあったのです…。
この続きはまた次回!(笑)
おわり
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