日記 2024.10.14~10.20
10月15日
働いていたときに貯めた貯金がほぼ無くなってしまったので、節約をがんばりつつ、メルカリでちょっとお金を得られるといいなーと思うけれど、自称ゆるミニマリストなので売れるものがなかなか見つからない。意外と無駄のない生活ができているようだ。
貴重な収入を得るために、どうにかいらないものを探し出して出品する。今日は本が一冊売れて、発送作業をした。
封筒をポストに入れるときに「いってらっしゃい」と声をかけるのが習慣になってしまっている。十年間、毎年短歌の新人賞に応募し続けていたときの習慣だ。
毎回「いってらっしゃい、がんばってきてね」と言って封筒を送り出していたけれど、受賞することがないまま十年が過ぎ、封筒に「いってらっしゃい」と声をかける習慣だけが残った。
いや、それだけじゃない。がんばって作った短歌も残っているな。たくさん残っている。あの十年間はぜったいに無駄じゃなかった。最近は本当にそう思えるようになって、それはしあわせなことだと思う。
10月16日
頭痛。たぶん、肩こりからくる頭痛だと思うので、葛根湯を飲んだ(まだ効いてこない)。
夏にホットペッパービューティーのクーポンを使って、ネイルサロンで爪をピカピカに整えてもらったのが嬉しかったので、爪を磨くやつ(何ていうのかは知らない)を買ってみた。
長年、爪には無頓着だったけど、これを使うと自分でもそれなりにピカピカした爪に仕上げることができるとわかってうれしい。これからは爪を光らせて生きていく。強くなった気分だ。
10月19日
夕方、さいたま市の「でこぼこ書店」さんへZINE作りのワークショップに参加しに行く。
午前中は、何となく体調が悪いというか、不安が強くなってしまった。ワークショップの緊張というよりかは、天気に対する不安が原因だと思う。
天気予報によれば日中の気温は季節外れの30度。それが夜には北風が吹いてきて10度近く気温が急降下するらしいし、雨も降るという。
それだけのこと? と思われそうだけど、不安障害の私にとっては大問題に思えてしまう。なんかこわいよ~、不安だよ~、とつらくなってくる。
こういうときは考えられる対策をして、自分に大丈夫だと思わせるしかない。一応晴れ女のつもりだけど、天気を操るのは簡単ではないので、温度調節しやすい服を選び、折り畳み傘を持ち、スムーズにお店に着けるように地図を何度も確認して家を出た。
ワークショップは少人数だったこともあり、和やかな雰囲気でとても楽しかった。ZINE作りはハードルが高そう……と思っていたけれど、なんだか自分でも作れるかもしれないぞ……という気持ちになることができて、それだけでも大きな進歩だ。
参加者の方々のZINEのアイデアを聞くのも新鮮だった。伺ったアイデアがいつかどこかで冊子の形になって売られているのを発見するかもしれない。それ、きっと感動しちゃうな。楽しみにしておこう。
心配していた天気は全然大したことなかった。思ったほど気温は下がらなかったし、雨もそこまで強くはなかった。心配して損した。不安障害は「心配して損した」ばかりの日々である。
心配したけど大丈夫だったじゃん! という経験を積み重ねて不安にならずにいられればいいのだけど、なかなか長年の思考の癖を矯正するのは難しい。思考回路をアンパンマンの顔方式で一瞬で取り換えられたらいいのに。誰か「新しい思考回路よー!」って投げてきてくれないかな。
10月20日
妹が昨日買ってきた喜久福のクリーム大福と、妹が以前に買ってきてくれていたルタオのドゥーブルフロマージュを解凍して家族で食べた。
我が家にとっては豪勢なおやつだったので、「盆と正月がいっぺんに来たみたいだねぇ」などと言いながら食べた。
ここ最近、季節の移ろいによって午後には部屋へ西日が射しこむようになり、カーテンを陽の動きにあわせて閉じたり開けたりしているうちに夕方になる。
今年も実家で過ごす秋だ。