見出し画像

やりたい仕事は、夢みたいなものじゃなくていい

先日、「さとうさんの長期のキャリアプランはなんですか」と聞かれることがあった。長期というと、数年単位?うーん、と頭を悩ませた末に、結局その場では具体的なことが思い浮かばなかった。

これはまずい。まずいぞこれは。去年念願の転職をして、せっかく興味のある分野へ転身したのに。けれど、事実、転職してからのこの1年は目の前にある仕事をこなすことしか考えてこなかった。子どものお迎えの時間までに、自分がやれることをとりあえずやってきた。

学生時代の私が今の状況を知ったら、少しがっかりするかもしれない。その頃、仕事は「夢」や「自己実現」のようなものだと思っていたから。まぁ周りの大人を見て、そうでない人がほとんどということもわかっていたけど、そうである「べき」だと思っていた。

社会人11年目、家庭をもった今の私は、いつのまにか「そうでない人」になっている。

でも、それって別に悪いことじゃなくて。

コロナ渦のこの数ヶ月で、私にとって家族との穏やかな暮らしがいちばん大切だということを、身に染みて感じている。「こういう生活を送りたい」のほうが、「こういう仕事をしたい」よりはるかに具体的。生活がベースにあって、それを支えているのが私にとっての仕事だ。

画像1

だったら、私の仕事の目標は、「理想の生活を実現するために、稼ぎ続ける力をつけること」なんじゃないか?

壮大なキャリア目標なんてなくても良いんだ、と今の私は思う。

どういう生活をしたくて、そのためにどうやって稼いでいくのか。それでいいんだ。

もちろん、稼ぎ続けていくには、自分の力を発揮できる場所でなくてはね。

私はそろそろ「とりあえずやる」から卒業して、考えながら動いていかなくちゃ。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?