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【第11話】A.Iはアリのイメージ

こんにちは、 未来人J です!

前回は、「IC」について話しました。

今回は、

「DOARAを構築しているもの」について

お話ししようと思いますが、

長くなりそうなので、

「車体」「システム」「道路網」に分けて

お話していきます。

「車体」については、すでに第1話で

しましたので、

今回は「システム」の話をします。

DOARAを動かしているシステムは、

もちろんA.Iです。

A.Iは、

IoT(全てのモノをネットにつなぐ)の発達で、

世の中のモノのほとんどを動かしています。

また、AIには組織があります。

その組織は3段階に分かれています。

1番上は、すべてのAIを統括するAIの親玉。

中間は、個人や組織と直接コミュニケートするA.I。

一番下は、それぞれのモノを動かすA.I。

詳しく説明します。

まず、一番上の親玉AI。

その名も、

Center  of  the  A.I 

未来では、敬意を込めて、

略さずフルネームで呼んでいます。

今は面倒なので、CAと呼びます。

このCAは、日本に3台設置されています。

1台ずつ別々の場所に設置されています。

設置されている場所は機密にされてますが、

放射性廃棄物を長期保存するために

とても深く掘られた穴がある場所が

その1つじゃないかと言われています。

あとは、深海じゃないか、とか

宇宙じゃないか、とか言われてますが、

どこにあるのかはわかりません。

で、この3台それぞれに

全てのA.Iがつながっています。

3台あるのは、バックアップの意味も

ありますが、それ以上に

重要な意味合いがあります。

私も詳しくはわからないのですが、

A.Iには性格というか、性質というか

そういうものがあって、

最終的な判断が変わることがあるそうです。

あるA.Iは、Aという結論を出したのに、

他のA.IはBという結論を出すような問題が

あるそうです。

そこまで大事につながる程の

差はないようですが、

日本国中のモノを操作する

統括A.Iなので、念のために

3台設置されているそうです。

3人寄らば文珠の智慧を参考に

3台置いたそうです。

スーパーウルトラ文珠です。

そして、それぞれの判断基準を

あえて違う設定にして運用されてます。

積極的、消極的、日和見的。

1つ目は、積極的な基準で判断するように。

ドラクエ(知らない方は失礼)でいえば、

 ” ガンガン行こうぜ ”

2つ目は、消極的な基準で判断するように。

ドラクエでいえば、

 ” 命を大事に ”

3つ目は、世論、流行、慣習、前例で

判断するように。

ドラゴンクエストでいえば、

 ” 命令させろ ”…ですかね。

少し違うか…

積極的なA.Iと、消極的なA.Iと、

日和見的なA.Iから出された

3つの判断を、

その上にある1台のコンピューターが

調整して結論を出します。

このコンピュータはA.Iではなく、

思考する機能はありませんが、

3つの判断の調整だけ行って1つにします。

で1つにまとまった判断が

それぞれのA.Iに返されて、

指示が下に降りていきます。

しかし、1つにできなかった問題は、

国会に挙げられます。

最終的には、

人間が決める仕組みになってますが、

ここ何十年はA.Iから国会に上がってきた

判断はないそうです。

ちなみに、最後にA.Iが国会へ投げた判断は、

「 DARARO専用道に侵入して

 いま、まさにテロ行為を行い、

 多数の被害者が出る可能性が極めて

 高い状況だが、どう対応するか。」

だったそうです。

1台目は「射殺」。

2台目は、「確保」。

3台目は、「とりあえず足を撃ってみる」

との判断が出て、調整できず、国会判断に。

実際の現場では、

国会判断は待てなかったので、

時の首相が警視総監に対して、

正当防衛による射殺命令を指示しました。

しかし、警視総監は、

A.Iにテロリスト確保と指示。

結果は、、、

テロリストが持ってた爆弾が

不発で助かったと。

運が良かっただけですね。

警視総監は指示に背いた事で辞任し、

人権保護団体に叩かれた首相は、

国会を解散させました。

”国会が不発弾なのに余波をくらった事件”

と呼ばれています。

この事件をきっかけに

A.Iの初動を早めるため、

パトロール用A.IにX線検査機が

搭載されました。

侵入禁止箇所に必要以上に近づくと、

パトロールドローンが飛んできて

検査されちゃいます。

変なものを持ってたら、

ドローンが3回だけ注意してくれますが、

従わないとスタンガンで

バチッ ってされちゃいます。

危険な距離までいきなり

近づいちゃったら、すぐに

バチッ ってされちゃいます。

搭載の機銃を使用した事例はないらしく、

事実上、最後の攻撃はスタンガンです。

余談ですが、未来では、

パトロールA.Iに バチッ ってされることを

「A.Iされる」 と言ってます。

「犯罪者は、A.Iに愛される」と

皮肉を込めた標語があります。

話を戻して、中間のAIは

各国民1人に1つ付きます。

また、会社や団体といった組織にも

1つ付いてます。

個人用A.Iは、現在のスマホのような

端末に存在します。

組織用は、その組織に設置される端末と

その組織に関係する人の

個人用端末にも存在します。

A.Iの存在というのが、

私もきちんと理解していないので、

説明することが難しいのですが…

A.Iは極論ですが、3つしかありません。

先ほどの、積極的、消極的、日和見的の

3つです。

あとは全部つながっています。

でも、3つなんですけど、集団なのです。

昆虫のアリの世界がありますよね。

女王アリと、働きアリの世界。

女王アリのために、働きアリは存在する。

1つのようで集団の世界。

A.Iの世界は、

アリの世界のイメージと似ていて、

女王アリの脳の思考をそれぞれの働きアリが

それぞれの脳で共有しているみたいなものが

3つのA.Iの世界です。

だから、僕個人用のA.Iは、

僕の個人情報を全て持っていると同時に、

隣の鈴木さんの個人情報も

全て持っています。

ただし、鈴木さんの個人情報については、

持ってはいるけど認識していない。

だから、僕のAIに

「鈴木さんは今、何をしてるの?」

と聞いても、

「 ワカリマセン 」

と答えます。

本当に分からないそうです。

専門家の説明では、

「 人間の脳は3%しか

 使われていないというでしょ。

 残りの97%は使用されていないが、

 その97%には自分が見てきたもの、

 聞いたことのあるものすべての情報が

 潜在意識として眠っている。

 情報を持ってはいるけど、知らない。

 A.Iの記録もそんな感じだよ。」

と言われてます。

すごい情報セキュリティシステム

だと思います。

記録はあるのに、記録を認識させない。

この仕組みは、

システム会社の極秘中の極秘だそうです。

と、また話を戻して、

中間層のAIは、

個人や組織に属する人間と

直接コミュニケートして、

CAから必要な全体の情報を得ながら、

同時にCAに必要な指示を仰いで、

そして、必要な操作を今から説明する

最下層のA.Iに指示したり、

人間に回答を行ったりしています。

最下層のA.Iですが、これは簡単です。

虫みたいなイメージです。

指示されたことだけ忠実に行う。

それぞれの機能はあるものの、

思考力はあまりないみたいな。

例えば、冷蔵庫A.Iだったら、

「全てのものを適切に管理しろ」

と指示されれば、内部のものを認識して、

それらの適切な保管方法を上A.Iに確認し、

上A.Iの指示通りに保管を行います。

で、DOARAですが、

まずは、個人用A.Iに

「明日の朝8時に北海道に着きたい」

と指示します。

すると、個人用A.Iが、

CAから目的地へのルートや天候、

その他必要情報を得て、

また、8時につけるか問い合わせ、

可能であれば、その情報をもとに

Roomtype AutomobilesのA.Iに

走行するよう指示します。

道路周辺の状況も各所に設置する

様々な機械A.Iが出す情報をCAから得て、

個人用A.Iが情報を取捨選択して、

最下層のA.Iに送り続けて、

無事に目的地に着きますと。

それがDOARAのシステムの全体像です。

分かりにくくて、難しかったですよね。

僕も機械は素人なので…

というか分かってたら、

すぐに作ります、DOARAを。

ただ、書いてて思いましたが、

いつの時代も中間層は大変ですね。

今回は長くなりすぎたな。

次回は、「DOARAの道路網」について

話しますが、また、長くなりそうです…

お楽しみに!

注意 この記事はフィクションです。

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