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【第20話】A.Iに満ちた社会

こんにちは、 未来人J です!

前回は「相続」について話しました。

今回は「生活保護」について話します。

現代では、生活保護の不正受給が

問題になっていますね。

受けるべき人が受けていなかったり、

受けるべきでない人が

受けていたり。

生活保護で受給したお金で

パチンコに行っているという…

でも、人間としての尊厳を守るために

生活保護を受給しなければならない方々、

私たちが

手を差し伸べなければならない方々は、

世の中にはたくさんいます。

そのような人と、そうでない人を

判別することが現代では難しいですね。

悪事にすごく頭が回る人がいますし、

担当者も

恐い人が来たら断りづらいですものね。

安心してください。

未来では、A.Iが全てを知っていますので!

A.Iは、お金の動きを把握するシステムで、

日本国民全員の収入・支出を把握しています。

未来では、完全キャッシュレス社会なので、

完全と言っていい程、取引を把握しています。

完全にと言い切れないのは、

電子マネーを使わない取引、

たとえば物々交換のような

取引があるからです。

ただし、ほぼ全体に張り巡らされた、

監視カメラ(A.I's  EYE)によって、

捕捉はされています。

過去に物々交換で取引された

高級品のデータが登録されているので、

A.I's EYE が高級品を捕捉すると、

その高級品の動向を永遠に追いかけます。

だから、電子マネーを使わない取引でも

A.Iが知っている確率は高いです。

ただ、いつの時代も天才は現れるので、

まだ誰も知らない方法で、

A.Iの補足から逃れている取引が

存在するかもしれません。

いずれにせよ、生活保護レベルでは、

そんなたいそうな取引を補足する

必要はありません。

A.Iは、お金の動向を知っているので、

その人が生活保護を受給できる条件に

当てはまっている人なのか分かります。

また、医療機関の情報も

全て知っているので、

その人が働ける状態なのかも

分かります。

そして、A.Iは

虚偽報告できない設定になっています。

だから、A.Iに、役所の担当者が、

「この人は、

 生活保護を受給するべきですか?」

「 ハイ 」 か 「 イイエ 」

で答えてくれます。

「 ハイ 」 か 「 イイエ 」

でしか答えないので、

個人情報やプライバシーの

問題もありません。

もし、本人に不服があれば、

A.Iに情報を開示するよう言えますが、

全ての取引データと本人の取引映像を

出されるので、みんな諦めます。

もちろん、A.Iは、

恐い人にも臆することなく

「 イイエ 」と答えます。

生活保護の受給は、A.Iが

「 ハイ 」と言わなければ、

絶対にもらえませんが、

生活保護の受給条件に

あてはまっていれば、

確実に 「ハイ 」と

言ってくれるので、

生活保護を受けるべき人だけ

受けることができています。

そして、生活保護の条件に

あてはまるかは、A.Iが、

日々チェックしていますので、

当てはまらなくなったときは、

すぐに支給を打ち切られます。

少しだけ残念なお話ですが、

A.Iだけで、生活保護の管理が

できてしまうため、

役所の生活保護担当者は、

システムの管理者である数名を

除いて、必要がなくなりました。

仕事といえば、未来の上司は

大変ですよ・・・

次回は「上司」についてお話します!

お楽しみに!

注意 この記事は、フィクションです。

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