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経営者視点や高い視座を持つことの意味

人材開発系の話をしていると、けっこう頻繁に「経営者視点を持つべき」とか「視座を高く持つべき」といった言葉が飛び交うのですが、いきなり経営者視点と言われてもピンとこない人も多いようです。

この視点とか視座という言葉の指す意味を図示したのがこの図。ひとつの物事(①)を解釈するときに、周辺領域まで含めた状況を把握(②)できるようにするために、全体を見渡しやすい位置(③)から物事を見よう!という意味です。

ただ、これも良し悪しでして、視座が高くなると視野が広がって周囲がよく見えますが、その反面、視点の解像度が下がって細かいところが見えなくなります。いわゆる現場の細かい業務を担当されている方は、低い視座で視野を絞り込んで、解像度高く正確に業務を行う必要があります。でも、時々は視座を上げることで、普段自分がやっている業務を広い視野で眺めてみることで、これまで気づかなかったやり方を見つけられたり、そもそも業務自体の必要性などを再確認できたりします。

ということで、よく言われる「視座を高く持って仕事をするように」は、正確に翻訳すると「普段は業務内容に合った視座から適切な視野を保って仕事をしつつ、時には高い視座から自身の業務を見直した方がいいよ」ということです。こう解釈すると「視座を高く」の言葉を違和感なく受け止められるんじゃないかと思います。


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