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グリフィンドールに入寮したい

小口まで朱に染められた装丁に魅せられて、英語初学者がハリー・ポッターの原著Harry Potter and the Philosopher's Stoneに初挑戦してみました。

結論を言っておくと、時間はかかりましたが読み切ることができました。

この装丁はハリー・ポッター20周年記念で発売されたそうです。ホグワーツの寮毎のバリエーションが用意されていて、お気に入りの寮で全巻揃えたりできます(現時点では四巻くらいまでしか発売されてないみたいです)

私が購入したのは赤のグリフィンドール版。ハリーたちの寮ですね。
他はレイブンクローが青、ハッフルパフが黄色、スリザリンが緑。

ハリー・ポッターは十数年前に映画を観たことがあるので、ストーリーを僅かに覚えていたのと、洋書とはいえ児童書に分類されている本なので労せず読めると思ってたのですが、勘違いでした。読了まで一ヶ月かかりました。辞書を引きながら牛歩で。

初めて出会う語彙がとにかく多かった。それに尽きるのですが、加えて、著者の造語、ハグリッドの変なセリフ(youをyeh、yourをyerと表記するアレ)などもあって。

児童書の想定読者はたぶん9〜12歳くらいだと思いますが、英語圏の子供たちはこの本を簡単に理解できるのでしょうか?世界的に人気な作品であり、幅広い年齢層の読者がいるので愚問なのでしょうけど。

本書の英語レベルは、私には数段上という印象で背伸びしすぎた感ありますが、最後の数章は先が気になって、辞書の存在を忘れて、一気に読み切っていたので、言葉の力ってすごい。

読了後、懐かしさもあってiTunesストアで映画ハリー・ポッターと賢者の石を購入してしまいました。十数年ぶりに鑑賞すると、映画が原著に忠実に製作されていたことに気づきます。二時間という短い時間に納めるために大胆な省略や改変はありましたが、原著の読者を裏切らない素晴らしい内容でした。

特にホグワーツ。原著の方が映画のホグワーツを観て描写したのかと思うくらいにホグワーツでした(笑)。グリフィンドール寮でハリーたちとまったりチェスがしたいです。

本書にはお気に入りの場面がいくつもあるのですが、ひとつだけ紹介して終わりたいと思います。

ホグワーツに出現したトロールに襲われたハーマイオニーハリーロンが救出します。それをきっかけに、ハーマイオニーが二人を信頼するようになる、というくだり。

ここだけ切り取っても面白みはないですが、ホグワーツへの列車内で初めて三人が出会うところから、もっというと、陰湿なダーズリー家でのハリーの孤独な生活を描いた冒頭から順を追って読み進めてくると、この場面で目頭が熱くなりました。

次巻Harry Potter and the Chamber of Secretsも楽しみです。


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