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11月の業務報告。

こんばんは、しめじです。

今夜は、今月あった出来事を。

前任者の学級運営、生活指導に感嘆した話。

11月は、普段と比較すると圧倒的に出張の多い月でした。
初任校で頭の上がらなかった先輩(他部署の主任)に、

いいか、大溝。
断るな。
何があっても、断るな。
そこに何が転がっているかわからない以上は、断るな。

と、酒の席で、何の脈絡からかもよくわからないまま、ものすごく真面目な顔をして言われたのがずっと頭に残っていて(酒の席だからーで忘れていい類のものではなかった)、それ以来、多分、自分に降ってきた仕事を断ったことがありません。

その結果、出張が立て続けに入ってしまい、さらに私と妻のワクチン接種も重なって、月の半分近く、ホームルームを別の方に頼んだり、室長に職員室に聞きに行ってもらったりしてやり過ごしていたのですが。

次出勤すると、教室がちゃんときれいになってる。
黒板もしっかり消されているし(普段は、教室掃除の時に私が消しています)、日めくりカレンダーもめくってあって、ちゃんと今日の日直の名前がマジックで書いてある。
机の上には、室長がノートの切れ端に、その日の欠席者や早退者を書き記したメモが置いてある。

すごくないですか。
ちなみに私は「私がいなくても掃除はちゃんとやってねー」くらいしか言っていません。
学年主任や副担任(私がそもそも副担任なので、副副担任?)に聞いても、別にそんな指示はしていない、らしい。

率直に、ただただすごい、以外の感想が出てこない。
もう、私、要らんやん。
私も、こういうクラス作りができるようにしたいものです。

例えば、校門をくぐる時に、生徒指導部の先生に言われる直前に制服のボタンを上まで留めるんじゃなくて、家から学校の道中でこそ、ちゃんと留めて来るような。

Chromebookを全員が使う授業、という研究授業で盛大に滑った話。

私の職場は、残念ながらICT対応が遅れています。
全然台数整備されておらず、そもそも学年に2クラス分くらいの配備でとどまっています。

しかも、オンライン期間中などに、家にそういった学習環境が整えられない生徒には貸し出すように、という自治体からの通達があったので、貸し出したままになっている端末もあります(アンケートとかもネット上で行うことが増えたので、どのみち貸しっぱなしです)。

だから、同時に1クラスしか「全員が使う」ということができないんですよね。
ですが、来年からのBYODに向けて、各教科一人、「全員が1台ずつ使う授業実践を報告せよ」とのお達しが。

で、なぜか私がやることに。

さてさて、やるからには、「使わないとできない」ことがやりたい。
でも、できれば、誰でもまねできそうな位に技術的ハードルの低い授業をやりたい。使うアプリケーションに、特別なものを持ち込みたくない。
というわけで、選んだ題材が、Googleスプレッドシートの共有機能を利用して、リアルタイムにみんなの解答や意見が見える授業。

ビジュアル的には、それはそれはなかなか味気ない感じのものになりましたが、Chromebookであれば絶対に全員アクセスできるし、エクセルに操作感は似ているので、教員側も多少はやりやすいはず。
JamBoardもいいなと思いましたが、まあ、趣旨からすると、こっちの方がいいかな、って感じで。

というわけで、結構難度の高い、独力で取り組んでもそうそう解答にたどり着きそうにない記述問題を一題出題しておいて、事前に記入しておいてもらいました。

当日は、各自の解答を見比べながら、本文の記述のどこを使うのがもっとも良さそうか、見落としている解答要素はないか、考えてもらったり、相談してもらったりしながら、各自の解答をブラッシュアップして、最後に私の方からも解答例を紹介して、自分の解答と照らし合わせておしまい、という流れにしようと思っていたのですが。

当日の朝、職場に着いてスプレッドシートを確認したら、ほぼ満点、みたいな生徒がわんさか。
あとで聞いてみたところ、別に早く書き込んでいた子のを真似したわけでもなんでもなく、単に私の設定が甘かっただけだった、ということでした。

もちろん授業はだだ滑り。
特に相談することや、悩んだりする要素もなく、書き足りていなかった生徒も、「あ、ほんとだ、これもいるのか-」とすぐ納得いってしまった模様。
机間巡視をしながら、「なんでこれも書いた方がいいのか説明できる?」と糸口を探そうとするも、あっさり説明されて終了。

まあ、もちろん、方法そのものの提案がメインなので、だからこの手段が誤りだった、という訳にはならないし、こちらが思っている以上に生徒の記述力が上がって来ていたので、残念がるのはお門違いなのは百も千も承知ですが、(超大人側の都合と見栄の問題の話をするとすれば)もうちょっと生徒が悪戦苦闘して、バチバチに相談したり言い合ったりしながら正解にたどり着けるプロセスが見えるようなものにしたかったな、と思わない訳でもないですね。

明日授業をすれば、来週から期末です。
教員側は、ちょっと一息。
二学期、長かったな。

では、今夜はこの辺で。

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