令和いらねえ釣りはホットケーキ ver.2/2024年8月21日
2024年8月21日。フランスから来たという若者ふたり連れが、サム・テイラーが日本のメロディを吹くアルバムをバーゲンコーナーからレジに持ってきた。「これは日本のどんな曲入ってます?」「ええと…、「真っ赤な太陽」とか…」「レッド・サン…、うむむ…、買います」。そんなやりとりをして彼らが店を出て行ったわずか数分後、激しい雨音が窓越しに聞こえてきた。え? ゲリラ豪雨はいまや珍しくはないが、今日の雨音はレベルが違う。空気が崩れて壁や屋根、道路に打ち付けてる感じ。液体ではなく固体が落っこちてるんじゃないか。窓から見える明治通りは、あっというまに水浸しになっていた。どんなことになってるのかとエレベーターを1階に降りる。ビルのエントランス見たら、突然の雨にたたられたサラリーマンがひとりで立ち尽くしていた。屋根の下なのに傘さしてる…。、それくらいの大雨なんだぞと感じているだろう彼の気持ちが後ろ姿から伝わってくるようだった。じつは彼の脇には、うちの看板が出しっぱなしになっていたんだが(写真では見えませんが)、彼の絶望に寄り添ってやってるように思えて、もうしばらくそのままにしておくことにして、エレベーターに戻った。
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