加害欲求への対処法ーー子供に対してより有効です


こんにちは!

まずは加害行為と深く関わりのある闘争本能について説明します。
この本能は犬が威嚇しあったり人が学歴で言い争ったり古参かニワカかで争う行為に繋がっています。2つの例を用いて説明します。

たとえば野生をイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。野生では時に他の動物と戦う必要があります。たとえば縄張り争いや異性の奪い合い、又は子供を守るために戦う場面が出てきます。
その時に必要なのが力を認めさせることで力を持っていると相手が認識すれば、相手は自らの行動を控えるので直接相手と戦う必要なく、自分の利益を得たり敵を回避することができます。

2つ目に野生で生きのこるためには力が必要なので雌は力のある雄を選びます。
そして雌から力をもっていると思われるための努力をした雄ほど子孫を残す可能性が高くなります。不良がオラついたり異性から好意を持たれやすいことに心当たりがあるのではないでしょうか?

闘争本能詳細
闘争本能(感情)ー勝ち負けの重視
優っていることや劣っていることを気にする感情全般
闘争願望(希求)ー相手に力を認められる行為をしたり、力や優秀さを象徴するものを身につけようとする
闘争状態(怒り、猛り、情動)ー怒りや猛りを代表とする感情
相手を打ち負かすための強いエネルギーを持っている

以上力を重視する本能の説明でした。本文入ります。


対人面での無意味な争いをなくすアイデア

誰かに闘争願望が向かっている場合、相手に畏怖を抱かせたり弱さを指摘して強さを実感したいという心理が働いているので、対応策として闘争願望に乗っかって相手に攻撃感情を向けること自体が劣ったこととする風潮を社会全体でつくります。

闘争本能が優劣に強く執着する本能なので、闘争願望により相手を怒鳴ったり傷つける際にその行為自体劣ったものとすることで『葛藤』を生み出し、結果的に行為の抑止力にするという寸法です。

ではどのようにして劣ったものとするか?プランを1つ用意しました。あなたが子供に伝える場面を想像してみてください。

(プラン) 『相手を傷つけたくなったらそれはケーキを食べたくなったり、友達と遊びたくなったりする本能のはたらき』であることを強調し、このはたらきは『先祖が必要とした心はたらきであって、今の社会では【必要でないことーーやめてほしいということ】』を強調します。
そして誰かが人を傷つけていたら「闘争願望が出てるよ!」と伝えて気づかせてあげましょう、、みたいなことを言います。その時に責めるような口調や攻撃的な口調だと闘争本能の性質から反発しかねないので温和な口調がベターだとお伝えして頂けると尚のこと良いです。
闘争願望が出た場合には、それが他人に向かってしまう場合は抑えてほしいと伝え、誰かから指摘を受けたらそれに反発せず受け入れてほしいと伝えてください。

伝えるのは早い方が良いです。闘争本能が自己アイデンティティとして一体化すると難しくなります。
本能が自分と同化するとは、たとえば「私は野球が好きな人間だ」や私は「ピーマンが嫌いな人間だ」のように自分の本能と自分が一体化します。
そして野球好きな人の前で野球を貶したら反感を食らう場合があるように、自己アイデンティティとして同化したものはなるべく否定的に扱わない方が良いです。
伝え方を応用すれば大人にも有効です。

あと、闘争状態が相当強まっている場合この対処法では厳しいのでそうならないような環境を整えることが大切です。
闘争状態が強いとは本人の中でどれくらい強い闘争状態であるかによって決まります。いじめだと強い悪意をもって加害している状態が言えます。
場合によっては強いストレスから闘争状態が出ている場合もあるので、責めることが目的にならないようお願いします。
場合によっては隔離してカウンセリングを受けさせた方が良いです。

ちなみに闘争状態が過剰に高まる場合は自分の力に酔うことや特に自分の尊厳が強く傷つけられることで起こります。
また日々の生活で闘争状態のエネルギーを全く使わないことで溜まる場合もあります。激しい運動やゲーム等が有効です。
他にはその子の力を認めることや力の実感に繋がることもありです。

皆さまの良い選択をお祈りします。。

最後にもう一度闘争本能の説明をして終わりにします。



追記ーー学校内におけるいじめでは教師がそれをみていない時に起こりやすいことが予想されるので、子供と信頼関係を築きつついじめ被害が悪化、慢性化せず、比較的軽く伝えるだけでやめられる段階やそれ以前に手を打つのがベターです。

そのために学校内や子供の中に人をわざわざ傷つける行為はおかしな行為だという共通認識をつくりあげることが重要です。
加害者本人も加害がいけないことだと理解している状態で伝えられた方が自分の行動を修正しやすくなります。



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