M.R.LABO

M.R.LABO主幹の柳沢です。M.R.LABOのM.R.とはMarketing Ra…

M.R.LABO

M.R.LABO主幹の柳沢です。M.R.LABOのM.R.とはMarketing Radarの頭文字で、マーケティングを多角的な視点(=レーダー)からサポートするという意味。もう1つManagement Rudderの意味もあり、こちらは経営の舵取りをサポートする意味があります。

最近の記事

M.R.LABO業務紹介:マーケティングを見直す‐1. 商品・サービス編

 コロナ禍というパンデミックの影響は、私たちの生活の様々なところに変化を及ぼしています。特に消費行動に関しては、ECサイトでのショッピングが当たり前になり、より「快適」に暮らすための商品を優先的に購入するといった傾向が強くなっているという指摘もあります。  そこで、コロナ禍によって起こった変化に対応するために、今回から4回にわたって「マーケティングを見直す」というシリーズで投稿していきたいと思います。M.R.LABO業務紹介というよりは、「こんなことをしてみたら、どうでしょう

    • 1on1ミーティングをアウトソーシング!SP実戦編-2:実施内容とポイント

      最初は雑談で緊張感をほぐす  一般的に”アイスブレイク”と呼ばれる手法ですが、誰でも話に入りやすい話題を取り上げることが肝心です。今回私の場合は、暑い日が続いていたため、「毎日暑いけど、夏と冬どっちが好き?」という話から始めました。返ってきた答は「どっちも嫌い。春と秋が好き」というものでした(苦笑)が、その後、少しだけ私の話(最近寒さに弱くなったと友人に話した時のエピソード)をしました。メンターは聴くことに徹するのが原則ですが、ここだけはメンター側の話をした方が、打ち解けや

      • 1on1ミーティングをアウトソーシング!SP実戦編-1:実施の流れと反省点

        入社1ヶ月半の新入社員と1on1を実施  色々な面で私がお世話になっている会社から、この4月に入社した新人(中途採用)に対して1on1ミーティングを実施する機会をいただきました。巷では、コロナ明けもあって”新しい五月病”が一般社員にも流行るのではないか? といった懸念(こちらの記事を参照)もあり、私個人としても、5月のこの時期にしか体験できない貴重なチャンスだと思って臨みました。 事前にヒアリング項目を伝えておく  私が提案しているアウトソーシング1on1は、企業内で通

        • M.R.LABO業務紹介:クリエイティブ・ディレクション‐3

          感性とコーディネーション・センスが問われる仕事  前回(2)で述べたようなブレストを招集し、成果物としてまとめ上げていくのはディレクターの重要な役割です。が、その前にもう一つ、大切な仕事があります。それは、スタッフを決めるということです。営業もしくはクライアントから直接聞いた意向に応えるために、「どういったクリエイティブ・スタッフに任せるか」を考え、招集することです。  デザイナーにしろ、コピーライターにしろ、カメラマンやイラストレーターにしても、各々何かしらの特徴があるも

        M.R.LABO業務紹介:マーケティングを見直す‐1. 商品・サービス編

        • 1on1ミーティングをアウトソーシング!SP実戦編-2:実施内容とポイント

        • 1on1ミーティングをアウトソーシング!SP実戦編-1:実施の流れと反省点

        • M.R.LABO業務紹介:クリエイティブ・ディレクション‐3

          M.R.LABO業務紹介:クリエイティブ・ディレクション‐2

          クリエイティブ・ディレクターの仕事とは  先日の記事では、どちらかと言えばディレクターの心構え的なことを書きましたが、肝心の”どういった仕事をするのか?”については触れていませんでしたので、あらためてこちらでご紹介したいと思います。  中堅以上の広告代理店には、必ずクリエイティブ・ディレクター(CD)という肩書の人と、その下にアート・ディレクター(AD)という肩書の人がいます。CDとは、担当商品の広告からSP(セールスプロモーション=販促活動のこと)にいたる、あらゆるコミュ

          M.R.LABO業務紹介:クリエイティブ・ディレクション‐2

          M.R.LABO業務紹介:クリエイティブ・ディレクション

          性暴力啓発ポスターのニュースに触発されて  内閣府が制作・配布した「若者の性暴力被害予防を啓発するポスター」において使用されたイラストが、別のイラストレーターの作品に酷似していたため、使用を中止するという事件をネットニュースで知りました。  先日も、大阪のIR施設のイメージ画と動画の中に、奈良美智氏や村上隆氏の作品が勝手に使われていたという事件があったばかりでしたので、「またか…」という暗澹たる気持ちになったのですが、考えれば考えるほど「なぜそんなことが起るのか」と、私の中

          M.R.LABO業務紹介:クリエイティブ・ディレクション

          M.R.LABO業務紹介:BizDev(ビズデブ)-2

          BizDev実施導入のメリット  企業にとって、BizDevというスタイルで新規事業開発に取り組む際のメリットはどんなところにあるでしょうか?  以下に列挙してみます。 1.委託先(外部チーム)さえ見つかれば、経営者や責任者の決断ひとつで比較的スピーディにスタートできる 2.しかもスタート時に、社内の人的リソースをやりくりする必要があまりない 3.事前契約を明確にしておけば、軌道修正や中断・中止も比較的容易にできる 4.結果として失敗した時も、社内に与えるダメージは比較的少

          M.R.LABO業務紹介:BizDev(ビズデブ)-2

          ブランド・リノベーション #7 緊急SP:旧社名に戻すという決断

          飛び込んできたニュース記事から  昨日(4月12日)、ネットニュースの中に「サイバーグラフィックスが社名を変更、創業時の『オリエンタル写真工業』に」というタイトルの記事があり、とても興味を惹かれました。  実は私、不勉強ながら[サイバーグラフィックス]と[オリエンタル写真工業]という両企業名を知ったのは、この記事でのことです。フィルムなど写真関連素材のメーカー/商社ですので、広告制作に関わっていればそれほど遠い世界ではないはずなのですが、これまで知る機会がありませんでした。

          ブランド・リノベーション #7 緊急SP:旧社名に戻すという決断

          M.R.LABO業務紹介:BizDev(ビズデブ)-1

          BizDev(ビズデブ)とは?  少し聞きなれない言葉かもしれませんが、”BizDev”とは 、Business Development の略で、「ビジネスを開発する」というそのままの意味です。一般的には「新規事業開発」と言ってもさしつかえないと思いますが、通常の企業で行われているそれとは、異なった入口からチャレンジする方法のことです。  企業が新規事業を始めようとする場合、まずは「今ある社内リソースを使ってどうやるか?」を考えると思いますが、色々と調べ、計画を立てようとす

          M.R.LABO業務紹介:BizDev(ビズデブ)-1

          ブランド・リノベーション #6 リノベーション方法-2:プロジェクト・チームを作る

          慣習にとらわれないチーム作りを  既存ブランドに何らかの手を加える場合、専門のブランド・マネジメント・チームがあればよいのですが、そういったチームがある企業はごく少数だと思いますので、おそらくどの企業でも、あらたにプロジェクト・チームを起ち上げることになると思います。  そして通常、こういったチームは、社長もしくは担当役員が中心となって、経営企画室や広報などから選ばれた精鋭たちが”慣習的に”集められることになります。  経営を左右する可能性もあるわけですから、そういったチー

          ブランド・リノベーション #6 リノベーション方法-2:プロジェクト・チームを作る

          M.R.LABO業務紹介:コミュニケーション・ツール診断

          意外に大切なツール診断  これまで、どちらかというとマーケティング分野のなかでもマクロ的な業務について紹介してきましたが、今回は一転してミクロな業務のひとつをご紹介します。  まず「コミュニケーション・ツール」とは何か?ということですが、ひとことでは「企業がステークホルダーに対して様々な情報を伝えるための手段」だと言えますが、今回取り上げるのはもっと狭い意味でのツールになります。  そのツールとは、顧客(潜在顧客含む)や消費者に対して商品やサービスの内容を伝え、買ってもらう

          M.R.LABO業務紹介:コミュニケーション・ツール診断

          ブランド・リノベーション #5 リノベーション方法-1:概要

          はじめに  ブランド・リノベーションは、その言葉の通り、まったく新しいブランドを作り出すのではなく、過去から現在まで受け継がれてきたブランドを見直し、現在から将来に向けてふさわしいカタチになるよう手を加える(=改革する)という考え方に基づいています。  ここでは、その方法について、まずは全体を俯瞰しながらお知らせしたいと思います。お時間のない方は、この記事だけ読んでいただければ、リノベーション手法の概要をご理解いただけるものと思います。 リノベーションの3つのフェーズ

          ブランド・リノベーション #5 リノベーション方法-1:概要

          ブランド・リノベーション #4 ブランドの役割

          「ブランドの役割」を理解するということ  ブランド・リノベーションの方法をお知らせする前に、そもそも企業活動においてブランドにはどのような役割があるのか、について押さえておきたいと思います。  というのも、そこをしっかり理解しておかないと、リノベーションをする段階になって「なぜ、こんなことまでするの?」「こんなこと必要なの?」と、関係者の間で不信感を抱かれることになる可能性が出てくるからです。 ブランド・リノベーションの成功事例  私が携わったわけではありませんが、とて

          ブランド・リノベーション #4 ブランドの役割

          ブランド・リノベーション #3 なぜリノベーションが必要なのか?

          ブランドも、ほっておくと劣化する  「以前のように売上が伸びない」、「販促策の効果が表れない」など、 現状のマーケティング活動になんとなく行き詰まりを感じていませんか?    また「社内スタッフのベクトルがバラバラ」、「協力企業との意識統一が難しい」など、内部コミュニケーションに見えない壁があるように感じていませんか?  それらの原因は、ブランドが劣化しているせいかもしれません。過去に築かれたブランドに頼ったまま、もしくはそれらを放置したままにしていると、企業や製品への求心

          ブランド・リノベーション #3 なぜリノベーションが必要なのか?

          M.R.LABO業務紹介:企業イメージ統一

          自己満足に陥りがちな企業イメージの統一  「企業イメージの統一って、何のこと?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、企業を取り巻く人々(ステークホルダー)に対するコミュニケーションツールにおいて、ビジュアルやメッセージなどの要素が一貫した考えやルールに従って表現されているかどうかということを指します。  ごく最近のことですが、とあるクレジットカード会社がロゴ・マークを変更しました。それまではグラデーションのかかったブルーを背景に、シャープな白抜き文字が映えるロゴ・マーク

          M.R.LABO業務紹介:企業イメージ統一

          1on1ミーティングをアウトソーシング!追加SP:デジタルに流されないために

          ある意味で深刻な、昨今の状況  実は、1on1ミーティングについては前回で終わりにしようとしていたのですが、たまたま気になる情報に触れる機会がありましたので、少し危機感を感じて投稿することにしました。  ひとつには、巷で『1on1ツール支援ツール』なるデジタルモノが流行っているということを知ったからです。1on1ミーティングは、これまでも述べてきたように、社内で行う場合には、確かにそれなりの準備が必要になります。特に上司側では、「どう進めたらよいか」「部下のホンネを引き出す

          1on1ミーティングをアウトソーシング!追加SP:デジタルに流されないために