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「食事の役割」の授業

こんにちは。中学校家庭科の授業実践をあげています。今回は「食事の役割」の授業です。

基本的には1時間の授業を、フラッシュカード→教科書の音読・問題→主活動の流れで行っています。ここでは主活動のみを記録します。


【食事の役割】


なぜ食事をするのですか?

→お腹が空くから、成長するため、など

*列を指定し、テンポよく指名していく。

今日は、何のために食事をするのかを勉強します。


*教科書該当ページ音読後

食事の役割には何がありますか?教科書から6つ書き出しなさい。

→生活のリズムをつくる、生命や健康を維持する、体を成長させる、活動のエネルギーになる、食文化を継承する、人と人とのつながりをつくる

*早い子から持って来させてチェックをし、板書するよう指示する。
*上記に①〜⑥と番号をふる。


これからの時代、6つの食事の役割の中で最も大事になるのはどれですか?①〜⑥の1つを選んで、理由とともに書きなさい。

→②だと考える。理由は、食べないと生きていけないから。
 ④だと考える。理由は、食べないと動けないから。など

*早く書けた子から持って来させて、理由の部分を板書させる。
*答えを出すことではなく、多くの考え方を共有することを目的とする。
*可能であれば討論につなげる。


【坂本龍馬の生き方から】


*「坂本龍馬」の画像を提示。

この人は誰ですか?

→坂本龍馬

何をした人ですか?

→明治維新の立役者、薩長同盟を仲介した人、亀山社中を組織した人、など

殺し合うほど仲の悪かった薩摩藩と長州藩。そして、その敵である江戸幕府。三者の複雑極まる仲をとりもち、みんな仲良くしてしまおうとしたのが「坂本龍馬」です。


そんな坂本龍馬が好きだったと言われる料理は何だと思いますか?

*テンポよく列指名で回答させる。
*正解は、軍鶏鍋。(画像を提示)

龍馬は軍鶏鍋が大好きだったそうです。同じ鍋をつつきながら、相手との心の距離を縮めていったのです。「一緒に同じものを食べる。」これが龍馬の天才的なコミュニケーションを支えた秘密だと言われます。

また、こんな話もあります。

坂本龍馬が組織した「亀山社中」これは日本で最初にできたカンパニー(会社)です。そのカンパニーの語源は、中世イタリア語の「カンパーニャ(compania)」からきています。「com(コン)」は「共にする」、「pania(パーニャ)」は「パン」の意味で、日本語で言うところの「同じ釜の飯を食う」という意味になります。


「人」が仲「良」くなると書いて「食」。人と人とをつなぐのに食事は大切なのかもしれませんね。

*実際の成り立ちは違うようですが、そのことを話した上で「そう読めることに趣があるよね」という話をします。
*今日の授業の感想を書いて終了する。


【参考書籍】

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