
大好きなイベントの事
VRChat履歴書
2024/8/20 DPにてVRChatを開始
2024/8/21 VRゴーグル所持済みだったので3点トラッキングに
2024/8/25 ドジっ子Barのキャスト応募ツイートを見る、そのまま応募
2024/8/28 面接の連絡がくる
2024/9/9 合格の連絡がくる
ドジっ子Barとの出逢い

VRChatを始めてまだ1週間も経たない頃、「ドジっ子Bar」のキャスト募集ツイートを見かけた。あの頃の自分のフォロワーは20人にも満たなかったと思う。正直、今でもなぜ採用されたのかわからない。
面接から採用まで約2週間、そこから実際に動き出すまで1ヶ月ほどだった。
RPやキャラ作りは得意ではなく、アバターの改変も服や髪を変える程度しかできなかった。表情もデフォルトのままで、面接には髪の色だけを変えたキプフェルで向かった。VRゴーグルを被り、手を震わせながら、どうすれば可愛く見えるか鏡の前で15分ほど練習したのを今でも覚えている。

リクエストを送り、面接の部屋へ入ると、自分の半分ほどの大きさの兎が話しかけてきた。
「ああ、この人が主催者なんだな」と思ったと同時に、もし綺麗なお兄さんやお姉さんがいたら緊張していたかもしれない。これも店長の配慮なのかな、と感じた。
面接では、「VRChatを始めてどれくらいか」「普段どんなことをしているか」といった一般的な質問が投げかけられた。イベントの概要を説明するためのパネルが表示できず、焦ったのを覚えている。「大丈夫ですよ~」という声を横目に本気で冷や汗をかいたのも今だから言えるのかも。
「正直、今回合格させられるかわからない。応募者が多く枠がないので、年明けに2期生として合格扱いになるかもしれない」
そう言われ、この時点で落ちたと思った。だが、約2週間後に合格の連絡が来た。VRChat初のイベントで、初のキャスト。なぜ受かったのか今でも本当に不思議に思っている。
キャストとして正式に迎えてもらう

今見るとクオリティは低いけど「原点にして頂点の写真」とほめてもらえた!
プロフィールの提出では悩んだ。結局、名前はそのまま、キャラクター設定も自分に近いもので提出。写真撮影も店長にお願いするのが緊張するため、何十枚も撮りなおしてよかった1枚を提出した。
イベントメンバーと初めて顔を合わせたのは、メンバー限定の「NaGiSa」交流会だった。5分間1対1で話す企画。正直、本当に、行きたくなかった。
最初に当たったのは店長のわかさん。
異性と話す機会が少ない自分にはかなり緊張する相手だった。
「僕と当たった人は罰ゲーム的な感じにしたくて~」という言葉から始まり、まさに地獄のような空間だった。
その後も異性が続き、ひたすら緊張していた。ただ、皆が「そのままでいいんですよ」「自分が楽しめれば大丈夫」と励ましてくれた。終いには「カクテルでタバコの火消せば?」と言ってもらえたり、最後にキャストプロフィールで一方的に知ってた推しキャストさんに会えて本当に嬉しかった。
この短めの一歩が今の楽しさと自信に繋がったのかなあとも思える。
店長との賭けに勝った時

店長が以前つぶやいていた言葉が忘れられない。
「初心者は失敗しても大丈夫で、ベテランは息抜きにできる。そんなイベントがドジっ子Barだよ」
この言葉がず~~っっと胸に残っている。
VRChat歴が長く、フルトラを持っているキャストさんが多い中で、「なぜ私なんかを採用したんですか?」と4回ほど聞いた。そのたびに「なんとなく」と返された。
「VRChatをすぐやめるかもしれないし、ハマるかもしれない。情報がゼロだったからわからなかったけど、この子ならなんとなくできると思った」
突然店長は教えてくれた。「賭けだった」とも言われた。
でもどこで!と押しながら聞くと、「Xのメディア欄」と言われた。そこは自分なりに力を入れていた部分だったので、見てもらえてたのは嬉しかった。
もう1つの理由は、「面接のときに波長が合うと思ったこと」。長年VRChatで多くの人と関わってきた店長だからこそできた判断なんだろうな。正直よくわからなかったけど、賭けに勝った気がして嬉しかった。
店長はNoteで「所属メンバーのVRChat人生を変えてしまう恐れがある」と書いていた。それは本当にそうだと思う。
自分のVRChat人生は店長に変えられた。イベントの楽しさ、アバター改変の楽しさ、人との交流の楽しさ——その全てを教えてくれたのは店長だった。これを書こうと思ったのも店長のイベントについてのNoteがきっかけだったし。
受かりたい一心の脱無言勢

ブラック企業にいたとは思えないニコニコ
話は少し逸れるけれど、元々ブラック企業で働いていた。
始発出勤、終電退社の毎日。生まれてからずっとゲームとインターネットが居場所だったのに、その企業にいた間は、帰宅してシャワーを浴びて寝るだけの生活だった。
いくつかの仕事を経験し、在宅ワークがメインになったことでVRChatを始めた。実は2021年4月に一度だけプレイしている。その時は、別ゲームの友人がVRChatに夢中になり、迎えに行ったつもりが自分がのめり込み、次の日にはゴーグルをお迎えしていた。しかし、その友人のコミュニティから広がることなく、酔いやすかったこともあり、3日後に私のゴーグルは別の友人に譲られる事になる。
再びVRChatを始めたのは2024年8月。「スタンミブーム?」とよく聞かれたが、そんなブームがあったことすら正直ほんのりとしか知らなかった。
「まあ、そんな感じですね」と適当に濁していた。
初めて1週間ちょっとだったけど、ずっと無言勢だった。
初めてのフレンドさんも無言勢の子だったし、元々話すのは得意な方ではない、うんうん、と頷いてなんとなくコミュニケーションが取れる無言勢が大好きだった。
無言勢だと落とされると思っていたので、声を出して面接に参加した。
すると店長は「プロフィールには無言勢と書いてあるけどイベント中は喋るの?」と聞かれ
受かりたい一心、反射的に「はい!!!!!」と答えてしまったところから
イベントのみ喋る9割無言勢が誕生してしまった。
(勘違いされそうだけど喋るのを強要されてる訳ではなかった)
それが、今の生活に繋がるとは思わなかった。
正直、合格通知を受け取ってから本格的な顔合わせまでの間、VRChatにログインすらしていなかった。楽しさがいまいちわからず、コミュニティも狭かったし。それでも、「大人の本気のごっこ遊び」とも言われるこの世界に、もう少し漂ってみようと思った。
VRChatで足早に通り過ぎる日々

最後に
VRChatを始め、店長に出会えて本当に良かった。
人としてとても尊敬しているし、これほど尊敬できる人は当分見つからないと思う。そんな人が開催するイベント「ドジっ子Bar」
自分が関われていることがなによりの幸せで、
これは内緒にしてこっそりやり遂げたかったけど、何か自分なりの恩返しがしたいと思っている。
店長は「楽しんでくれればそれでいい」と言うと思う。
何が恩返しになるのか、一歩間違えればただのエゴになってしまうかもしれない。それでも、自分の人生を変えてくれた人、人生に彩りをもたらしてくれたコミュニティに、最大限の感謝を伝えたい。
インターネットの世界は不安定で、いつ誰がいなくなってもおかしくない。連絡が取れなくなることもある。そんな不確かさの中で、自分に何が出来るんだろうと毎日考える。
それでも、VRChatに来て本当に良かったと思える!
MORIWAKAさんの作った大好きなイベント、
その想いを大切にしながら、これからも歩んでいきたい。

大好きなキャストさん達と大切すぎるお客様達!