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新しい取り組み。ALLオンラインで高校生x地域活性プロジェクトを立ち上げる。

MQ LABOのハラダです。
コロナ禍の影響下で全ての企画が無くなってお先真っ暗&生活環境が一変したせいで精神的に病んでいた4月。

このままじゃだめだ、今は色々な学びを得る時間と思い、動き出しました。
その一つが、「zoom de きっずラボ」という休校中の子供の居場所作り。
前回の投稿でも少し触れています。休校解除に伴い、5月末で一旦終了、月1で継続していく予定です。学びが多かったこちらの活動に関しては別途まとめる予定です。

もう一つが今日のお題。
オンライン授業の新たな可能性を探ること。


私は学校現場でテクノロジーから未来を考えるワークショップを行っています。現地に赴き、実際に体験してもらった上で未来を一緒に考える、言わばゴリゴリのオフラインの授業を企画・実践しています。

「オフラインでの授業が難しい今、オンラインのでどこまでできるのか?」
「依頼があったときに、私のスキルでフルコミットできるのか?」

オンラインツールを用いた問題点の洗い出しはきっずラボでできる。けれども使いこなして新しい創造空間を生み出すことができるのか?
教科教育の補完をすることに重きをおいていない私のみらい教育カリキュラム。これをオンラインで本当に行うことができるのか。
そんな不安を抱きながら、公文国際学園の斎藤亮次先生に相談したところ、3コマの継続オンライン授業の方向性を一緒に考えませんか?とお声がけいただいたので、アドバイザーとして参加させてもらうことになりました。

この授業で感じたこと、第3者としてのPBL学習への関わり方、ネクストアクションについてまとめていこうと思います。

【高校生発!今だからできることを考えてみよう】
入らせてもらった斎藤先生の授業は、選択科目の「高2現代社会」。
斎藤先生は、社会科教諭の傍ら、早稲田大学教育総合科学学術院の特別研究員を兼務されていらっしゃいます。フィールドワーク主義で意気投合した感じです(笑)。
ご縁をいただき、授業構成の段階から加わらせてもらいました。

フィールドに出れない今、何が学びにに必要なのか?をテーマに議論を重ね、今だからこそ、感じること、課題だと思うことを考えるグループワークを軸に「IMAYARU PROJECT」を立ち上げることを目的としました。

活動の制限がかかった今、何を思う?
今までの普通が普通ではなくなる、そんな変革期にこれからの未来をつくっていく高校生たちと答えのない問いにチャレンジする絶好の機会を作ろう。
そんなノリで3コマの授業構成を一緒に考えました。

【顔が見えないからこその対話】
授業初日に思ったこと。それは顔の見えない不安をどう解消するか?
大人の顔出しはしています。ですが生徒はビデオオフでの参加。
これはね、色々な事情があると思ってます。
外に出る状態で朝一の授業を受けていない、通信回線の問題、周りがだしてないから私も、などなど。
個人的にはさほどの影響はありませんでしたが、1人で喋っている感はありました。でも、話していると画面にスタンプが出るんです。
あ、聞いてくれて反応してくれている。
それだけでつながった感じがしました。

授業の内容は、大枠は準備してあるものの、ほぼフリーテーマ。
問題が用意されているわけではなく、自分たちで掘り起こして収束させていく。
これ大人でも難しいです。まして対面ではない状況。
どうなるのかなーとドキドキしながら、各Grのブレイクアウトルームを覗くと・・・。

どのGrも会話が盛り上がっている。
正直、お通夜みたいに静まり返っているGrもあるのではないか、そうなったら盛り上げ役で入ろうと思っていましたが、そんなの必要なかったです。

オンラインだからこそ、答えがないものへの挑戦だからこそ、そして教室ではない適度な距離感だからこそできたのかもしれない、そう思うと、オンライン授業の良さを感じることができました。

【第3者である私の授業での役目は?】
私は今回授業担当者ではないです。
あくまでアドバイザーとして参加、そして地域で楽しいことを企む変な大人枠で参加しています。
その中で何ができるのか?
それは、彼らの意見を最大限肯定してあげて、ネクストアクションへのレールを作ること。
彼らの考える課題を、どう地域の大人が関わり、寄り添うことができるか?
高校生という一番楽しい時期に、制限がかかった彼らにどんなワクワクを提供し、成功体験を重ねてあげることができるか?
そのサポートが必要な人には全力でする、というスタンスで参加しています。
大人がリードすると、やらされている感がでるのがフィールドワークの難しいところ。私は彼らと一緒に作っていくことで、新しい普通が生まれると思っています。
第3者として授業に参加する際は、先生と生徒の意思を尊重しながら、時にGood & Challengeを伝える、そんな役目であると考えています。

【プロジェクトを外に出すために】
授業2回目は、プロジェクトに向けて発散したアイディアを収束させてプロジェクトにまとめる作業。
高校2年生を舐めてたと思うくらい、各Gr良いプロジェクトが立ち上がり、これはなんとか地域とつなげてみたいという欲が斎藤先生と私の中に出始めました。
高校生のリアルな視点と大人のリアルな視点を組み合わせたら、今にない新しい活動につながるのでは?

ということで、最終授業を前に地域で活動をしている方に相談し、急遽3回目の授業に参加してもらうことに。
実際に発表を聞いてフィードバックを行いながら、大人の頭の中には同じ言葉が浮かんだと思います。
「これ地域とつなげたら、もっと面白そう」

ということで、私たち地域の大人がこのプロジェクトの実現に向けて動く決意をしました。
学校と地域、学生と地域の大人のコラボレーション。
地域をベースとしたプロジェクト学習には、地域で活動する大人とそれを受けれる学校の、「初めの一歩をつなぐハブ」が必要と改めて感じました。

【制約の中でどう立ち回るかが重要】
授業終了後、延長戦でプロジェクトを行いたいかどうかアンケートを取ったところ、半分以上の生徒が手をあげてくれました。
彼らのテンションを維持しながら、どうネクストアクションに導くか。
ここは第3者の腕の見せ所だと思っています。

自粛要請は解除されたものの、移動はおろか学校への登校も制限されている中、私たちはオンラインでのフィールドワークを行おうと考えています。
もちろん、フィールドに足を運んで、生の声をきいてこそ得られる学びが最重要ではあるけれども、そこを私たち第3者が間に入ることで補完する。

そんな新しい学びをこの6月スタートします。
制約をポジティブに変え、学校、生徒、地域をつなげる。
新たなチャレンジだと思っています。

生徒以上に大人もワクワクしているんだそ!
サポートいただける地域の方々いらっしゃいましたら、ぜひ一緒にワクワクを生み出しましょう!