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この時期、野鳥観察は目から耳へ

5月も下旬。4時半には夜が明けている。
私は日の出と共に「ぱち」と目が覚める。起きて窓を開けると、同じく目を覚ました野鳥たちがさえずりだしている。
留鳥のスズメ、カラス、ヒヨドリ、ムクドリ、メジロにヒバリか、おはよう。チチン、チチンとセキレイが飛んでいったな、こっちではツツピーツツピーとシジュウカラが縄張り宣言しているのかな。などと、公園が見えるベランダから耳で鳥たちを確認する。
たまにキビタキなど、渡りの途中とおぼしき聞き慣れないさえずりも聞こえてくる。少しずつ彼らの声を聞き分けられるようになってきた。

私はあまり遠出ができないので、休日は近隣の公園を中心に野鳥を見に出かけている。この時期、木々の中で鳥たちは子育てに元気に飛び回っているが、バードウォッチャーにとって新緑の季節以降は木の葉が邪魔となり、私のような素人カメラマンには鳥を見つけられても姿を撮るのが難しい。
山に行けば色々出会いがありそうだが、当分は行かれそうにない。

シジュウカラの密談@浅間山公園

さらに、これからは私の苦手な「紫外線」や「虫」が勢いを増すだけでなく、暑さもあってついつい自宅にこもりがちとなる。
木の下から見えないなら、上から見下ろせるベランダからだったら撮れるかな。夏は自宅からの野鳥撮影にチャレンジしてみるか。
盗撮と間違えられないよう細心の注意を払いつつ…

いつも元気なヒヨドリ。そこは眺めがよいでしょ?

鮮やかな緑に目が奪われるこの季節。
散歩の目的が野鳥撮影となると「がっかり体験」になりがちだが、公園の自然をまるっと愛でようと思えば楽しいひと時を過ごせる。
鳥の姿は撮れずとも、彼らのさえずりを聞きながら木々の香りを胸いっぱいに吸い込めば、心はリフレッシュできる。
しばらくはバードウォッチングの先輩の皆さんからの素敵な写真を楽しみにしつつ、私は緑と彼らのさえずりを楽しみたい。


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