字が汚い2(エッセイ)

以前「私はとても字が汚い。とくに電子サインがシャブきめてんのかってくらい汚い」というエッセイもどきを書いたが、前言撤回のときがきた。上手に書けたのである、電子サイン。驚いた。驚きすぎて「ふぉぉぉぉぉお」って言いながら目をきらきらさせて口を栗の形にするというまんがタイムきらら系列の漫画に出てくるかわいい女の子みたいなはしゃぎかたをしてしまった。書店でクレジットカードで会計をしたあと、またしても「あ、電子サインおなしゃす」とタブレットとペンを渡されたときはさすがに温厚な私も怒りをあらわにして「あ、ハイ……」と指示に従ったが、書き始めるとこれがするする、さらさら、ぬるぬると書けるのである。ふだんであればそのへんで子供たちが遊んでいる木の棒きれをあつめて作ったみたいな名前しか書けないのだが、今回は違った。ちゃんと名前が、人に見せられるくらいの程度のうまさかどうかはわからない、それは私の主観だけれども、書ける! 書ける! すごい! 感動しまくりました。これは、いったいどこのメーカーの電子サインの機器のやつのアレなんだ!? と思ってみてみたら「Wacom」!!!!
さすがです。さすがWacom。お絵描きだけじゃなくてこんなところまで網羅しているなんて。私が将来イラストレーターを目指すときはまずまっさきにWacom製のペンタブを買うことから始めようと思います。以上、昨日のできごとでした。

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